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枯葉がおまいりする聖徳太子厨子


楊枝御影
亀井水の影向井に映したお顔を描かれた自画像として四天王寺に伝わる
この模写を由来の亀井堂内東面の厨子にお祀りした
影向井は明治末の改造で持ち出されのちに西門手水鉢に転用され破壊紛失

聖徳太子におまいりの、枯葉。

十年間亀井堂におつとめしている間、三回、アケビコノハのおまいりをいただきました。

亀井堂の東側には、戦後、亀井水由来の聖徳太子の自画像と伝わる、楊枝御影の魂を祀るお厨子が置かれました。

真っ黒なお厨子に、枯葉が?張り付いていることがあります。よく見ないと、わかりません。結界の中に登って観察すると、擬態した蛾でした。

三日ぐらい、じっとしたまま枯葉になりきっています。当時ガラケーでもあれば撮影したのですが、残念です。

虫愛好家には、話題の虫らしく、フェイスブックにも沢山投稿があります。そのなかから、写真をお借りしました。

大阪市立自然史博物館に電話でうかがうと、大阪市内でもまれに見かける、アケビコノハだと教えてくださいました。

幼虫はアケビの実だけで育ち、大阪市までやってくるのは、生駒山地で生まれたものだとのことです。

四天王寺の境内の他の場所にもいるのかもしれませんが、亀井堂ではいつも聖徳太子のお厨子に止まっていました。

ほんに、ようおまいりでした。

アケビコノハ


幼虫

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