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日想観(じっそうかん)から水観へ~観無量寿経の修行(再編集)

見出し写真は現代大阪の夕陽。

明治時代の絵はがきの四天王寺西門鳥居


西門極楽門の壁画
山越阿弥陀如来


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#日想観 、から、#水観、へ


四天王寺では、平安時代浄土信仰が盛んになるとともに、西門から夕日を礼拝する、日想観(じっそうかん)がおこなわれるようになります。

四天王寺の西となりの一心寺は、法然さんが日想観をおこなった庵が、創建のもと。

少し北には、歌人藤原家隆の墓があります。家隆も日想観を行うために庵を結び、極楽往生を願った。

ゆえに、四天王寺一帯は、夕陽ヶ丘と呼ばれることになる。


日想観を説いた経典が、観無量寿経です。無量寿とは阿弥陀如来のこと。西方阿弥陀浄土をイマジネーションする修行を説いた経典です。


このイマジネーションの修行は、全部で16のステップからなる、複雑なものです。

日想観はその入り口にすぎません。


本格的なイマジネーションは、次の、水観からはじまります。日想観で夕日のイマジネーションができあかる、そして。

次に水を思い描く。水の清く澄みきったようすを思い、心を乱さないようにする。そして、水が氷になった様子を想いなさい。透き通った瑠璃(るり、青い宝玉)と想い、極楽浄土の瑠璃の輝きから吹き寄せる、苦・空・無常・無我、の教えの響きに耳を澄ます。


つまり、日想観ははるかな西方へのあこがれであり、水観で極楽浄土の光のイマジネーションが得られるのです。


亀井水
1400年の清涼な水

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