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大阪に2月という劇団がありました


劇団2月が解散したのは
市の道路計画により
稽古場兼事務所が立ち退き解体したため

30年前解散した、劇団2月、が大阪にありました。
さねとうあきら、かたおかしろう、といった児童文化の変革をめざす作家たちの新作戯曲を上演し、大阪を中心とする学校巡回や文化庁僻地巡回公演など、上演実績は戦後文化史に記録されてしかるべき劇団の一つでした。
しかし、児童演劇そのものへの社会の評価は低く、歯がゆい思いをしたものです。

引き出しからなつかしい写真が出てきました。
『たぬき新聞はおおそうどう』
という作品です。
わたくし南が脚色したものです。

亀の記者が迷子のフクロウの子どもを取材

メディアリテラシーの児童劇。

新聞がいかにして嘘を競いあうようになるか。
ニュースの速さを競いあうあまりに、ついには記事をでっち上げて、記事にあわせて事件を起こしてゆく。
メディアにふりまわされて、ドタバタな毎日に森社会が落ち込んでゆく、喜劇です。
今思うに、よくぞ子ども向けにこんな救いのないお話を書いたものです。

劇団が解散して30年以上になりますから、写真を公開します。児童演劇史の、私にとって、貴重な資料です。
1980年代。

たぬき新聞社主タヌキと
保護されたフクロウの子

南は役者ではありませんが、地方巡回には制作として同行しました。開演前のごあいさつに出ることもありました。
2月は一番寒い時期です。でも、春の気配も近づいてきます。空の光がかがやきだす季節です。
なんて、しゃべってました。

みなさま、寒中、お大事に。

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