オミクロンの轟に水の記憶を聞く
タツノオトシゴ(海馬)
大脳の一番奥の両側に
二匹のタツノオトシゴが
いるんだって
話しかけると
二匹仲良く相談して
なつかしい思いでを語り始める
ときに感極まって
遥かな両親の龍神様の
ことまで涙ながらに
幻視しはじめる
僕達は捨てられたのかしら
虚構の歴史のお城のなかで
いだきあう双子の雌雄
しだいに言葉すくなく泣くばかり
人は痴呆と恐れる
でも遥かな水のささやきが
タツノオトシゴにはよみがえる
画像Google
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