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中医学的「真夏の夜の夢」

天人相応の考えでは、夏は心臓の働きが旺盛になります。心臓は活発に動き出し血流が良くなり、汗をかきやすくなります。汗は体表の温度を下げ身体の温度が上がりすぎず日射病になるのを防ぎます。

しかし心臓の働きが亢進しすぎると動悸や息切れが出てきます。汗で血液中の水分が出てしまい血液が濃くなってしまい粘り流れに抵抗がでてくるんも心臓には負担です。

夏は冬とならんで心筋梗塞や脳梗塞の多い季節です。血液が粘り詰まってしまうのですね。この季節は要注意です。

汗は日中だけではなく、寝ているときにもでます。これは寝汗です。仕事が亢進してしまったオーバーワークの心臓はついにはオーバーヒートしてしまい寝ていても汗がでるようになります。

心臓は「こころ」とも読めます。こころがオーバーヒートしてしまうとこころの状態もオーバーヒートしてしまい、精神が安定できなくなり寝苦しく夢を見るようになります。

汗も出るし夢も見るしで寝苦しく朝になっても頭はスッキリしません。疲れも抜けません。

夏の睡眠を良くする方法は、軽くクーラーをかけること。タイマーで1時間位が適当です。ベットのシーツはキレイに、天井の電気は消して真っ暗にする。快適に寝られる環境を作ります。

夏の心臓の亢進を抑えるのは苦味です。沖縄料理のニガウリはいいですね。沖縄は暑いですものね。薬膳では苦茶を飲みます。

漢方薬では天王補心丹を使います。修行で脳疲労になってしまった道宣律師を助けるために毘沙門天が夢に出てきて教えた処方ということになっています。

悪夢

道宣律師



夏には

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