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一騎紅埃妃子笑 無人知是荔枝来

楊貴妃ライチが大好きで、皇帝は楊貴妃を喜ばせるために四川から早馬でライチを長安まで運ばせたという唐代の詩人「杜牧」の絶句の詩の一節です。妃子とは楊貴妃のことです。ライチは日持ちがしない果実で4,5日経つともう食べれなくなります。だから早く運ばないとダメだったのです。

今が旬で、日本でも台湾から冷蔵で入ってきたライチが新鮮なまま食べれるようになりました。

とてもジューシーで美味しいですが、一粒のライチは三束の火に等しい。一颗荔枝三把火と言われていて、あまり食べるとのぼせて吹き出物が顔に出来口内炎ができてしまいます。身体を熱くする力が強いのです。一日5個以上食べると鼻血がでるでしょう。ライチには竜眼肉と同じ心脾気血両虚に用い、不眠や動悸に良いですが、量が多いとのぼせてしまいます。

種は睾丸に形が似ていて睾丸が冷えて痛くなる疝気に使います。

ライチの殻は「月子水」と言われ、産後の身体の養生にお茶にして飲みます。部位によりいろいろな働きがあるんですね。

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