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母は強し。

どうも、仮名です。
ありがたいことにカクヨムさんのPV数が想像していたよりもかなりの方に見ていただいているみたいで、とっても鼻高々です。
物語がついに動き出して現在、都ちゃんは金髪頭の変な男と変な夢を見ているところです。どんなお話なのかはあらすじでご確認くださいませ。

▽▽▽

今日のお昼間に、母さんと電話した。
暇になったら彼女に電話すると、二時間くらいは時間が潰れるし、よく喋る人なので飽きない。
いっそ配信なんぞして、そのおしゃべりを世に発信していってほしい。
お悩み解決系がいい。ばっさりと人の悩みを切ってしゃべり続けていたら、人気が出そうだ。

うちの母は昔から子供の可能性を信じている人だった。
私が音痴な歌を目一杯歌うと、一緒になって歌ってくれたし、
私がやりたいことを全部させてくれてきたし、
高校は適当に選んだくせに進学する学校を見つけ出してきて、お父さんと同居していた祖母に猛反対された時も、行きたいなら行けと背中を押してくれた。
彼女はいつだって私の味方だった。

両親が離婚して、久方ぶりに再会したことをエッセイに書いて応募したこともある。ありがたいことに入賞して表彰していただいたことを報告すると、嬉しそうにお酒をがぶ飲みしていた。
料理が大好きで、私が作って、と言うとなんでも作ってくれる。それをつまみにして、多分今日も一杯やってるのだろう。
とにかく、私のやりたいことを一番に理解してくれていて、就職だけが全てじゃないといつも言ってくれている。頼もしいことこの上ない。

そんな母さんは、控えめに言って美人な部類だ。
だからと言って私が美人とは思えないが、とても綺麗な人だ。
小学校の頃、授業参観で着物を着て颯爽と現れた母さんが、当時いじめられっ子だった私の一番の自慢だった。かっこいいでしょ、私のママはすごいのよ。なんて心の底でほくそ笑んでいた。

ただ、酒癖が悪い。自分が酔っていることをまるで理解しないまま、やたら飲む。ちょっと母さんの家まで届け物をしようものなら、ここぞとばかりに「ビール買ってきて!」と言われる。私は酒屋じゃないんだぞ。
それに声が大きいのでなんでもかんでもうるさい。耳が飛んでいきそうなほど大きい声を出す時もある。これは私も受け継いだ。

そんなインスタグラマーな母さんは、私の世界一の味方だ。
いつゆっくり会えるのかな、と思っていたら明日我が家に来るそうだ。
少し片づけて、魔女のような女……もとい母さんを迎え撃とうと思う。

△△△

デスクの横に積み本するくせがあるんですけど
作品の参考になれば、と昔買っていたイラスト雑誌SS(スモールエス)とか、水彩の塗り方講座の本とか、とある漫画などが着々と積まれています。
片づけたところでどうせ戻って来るだけなので、書き終えるまではこのままにしておこうと思います。
では、また。

仮名(かめい)24歳。
趣味が高じて小説家の道へ進む。なんの変哲もない永遠の女子。
誰かの心に届くような文章を心がけています。
Twitter → @kamei_tyan
カクヨム → 「おやすみ、死にたがり」連載中
https://kakuyomu.jp/works/1177354054896345037

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