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ブビンガ

お気に入りのBarカウンターです。8センチ厚のブビンガの1枚板。これを肴に1時間は話ができます。知らなかったのですが、ブビンガはインテリアや建材に凝る人なら知っている木材だそうです。アフリカ原産のマメ科の広葉樹で、幹は直径1メートルにもなる大きな木で、家具や床材、ドアによく使われるようです。当然のことながら強靭で折れに対しても強く、木目も通り、表面はキレイに仕上がるとのことです。ただし硬い木なので、加工は難しく乾燥時の狂いも多少でるようです。
では、アーチャーに聞きます。「ブビンガ」(Bubinga) と聞いて、何を思いますか? 赤のHoyt を思い出す人は、かなりの弓〇〇です。

これが「5pm」の「赤ホイット」です。赤はブビンガでできています。「4pm」には白はなく、ワンピースボウ最後の「6pm」は樹脂注入で紫っぽい色になってしまいました。「赤」「黒」「白」のホイットを知るなら、1970年代前半の時代を知るアーチャーでしょう。それは木製ワンピースボウ最後の時代でもありました。
「黒ホイット」は、「ローズウッド」(Rosewood) ですが、「紫檀」(シタン)といった方が分かり易いかもしれません。生きた木を切ると薔薇の香りがするそうで、高級家具や細工物、そしてゴルフクラブのヘッドなどにも使われる硬くて光沢のある木材です。そして「白ホイット」は「ブロンド」と書かれたいますが、「メープル」(Maple) のことです。メープルシロップでおなじみの「楓」(カエデ)です。木目が詰まり強度もあり、軽く狂いが少なく、家具だけでなく楽器やスポーツ用品にも多用される木です。
このように木製のハンドルは、シルエットは同じでも、使う木材によって色や質感、価格が異なるだけでなく、使う部位や木目によってそれぞれの外観がまったく異なります。

"Archery World" の表4広告は Bear Archery と決まっていました。
Dec.-Jan. 1971 Bear Tamerlane HC300

そんな木製ハンドルには「芸術品」と称する弓があります。これを説明するのは難しいのですが、タイトルを取ることはもちろんですが、ともかくは美しいシルエット、美しい外観、美しい仕上がりをした弓です。「Bear Tamerlane HC300」「Black Wodow 101」「Wing PresentationⅡ」などでしょうか。
では、ホイットが芸術品であったかというと、ちょっと違います。「レコードホルダー」で世界が認める「名器」ではあっても、芸術品ではないのです。

Black Widow   /   Wing Archery

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