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2005年クリスマスイブ

これは誰でしょう?! コンパウンドアーチャーなら、彼を知らなければ、モグリですよ。

1969年12月20日に成立したAllenさんのコンパウンドボウの特許ですが、これが成立した時、Allenさんは5つのメーカーに特許の使用を認めました。そして当時から現在まで、一貫してコンパウンドボウを作り続けているのは、唯一「PSE」(Precision Shooting Equipment)社だけなのです。そしてPSEは、アメリカ最大のアーチェリー用品メーカーに成長しました。
そんな PSE を作り、現在もそのトップにいるのが写真の人物、Pete Shepley です。アメリカのアーチャーなら誰もが知っている、と言っても過言ではありません。

そんな伝説の人物に、いつもの思い付きで会いに行ってきました。それもクリスマス前です。航空券は取ったものの、出発の日になってもアポイントは取れず、ツーソンに着く23日はすでに PSE はクリスマス休みに入っています。そんな不安の中でのアメリカ入りだったのですが、ツーソンに23日の夜に到着し、LAとの時差があることも知らず寝入っていたホテルに朝、Peteの息子のJonが迎えに来てくれたのです。そしてPete の家へ連れて行ってくれました。ツーソンはまわりを砂漠とサボテンに囲まれた都会ですが、そんな街外れの自宅です。

左がPete の息子のJon です。
この後、自家用ヘリコプターをPete が操縦して
ツーソンの砂漠を空から案内してくれるのです。

驚きました。その自宅がどれくらい大きいかですが、敷地の中に10数頭のサラブレッドと牧場。物置には自家用の飛行機とヘリコプター。もちろん滑走路も自宅の中です。

Pete 自らがヘリコプターを操縦して、
ツーソン上空から観光です。

彼はリカーブアーチャー時代から培ってきた自らのアイデアを付加したコンパウンドボウを、1970年に発表。それがあっという間に全米に広がり、その結果1971年に現在のPSEを興すに至ったのです。それから35年、彼のサクセスストーリーやアーチェリー界への貢献はコンパウンドボウの歴史とともにありました。そんな彼の35周年を記念する新しい弓の試作を見せてもらったり、馬に乗せてもらったり、そしてPete 自らが操縦するヘリコプターでツーソンを空から案内してもらったのです。

娘さんの家での、孫娘 Madison 誕生パーティーも兼ねての、
クリスマスイヴのホームパーティーです。

それだけではありませんでした。なんとその夜に彼の娘さんの家であるクリスマスのホームパーティーに、招待してくれたのです。会えるかどうかも不安だった思いつきが、最上のクリスマスイヴとなりました。

Pete からプレゼントまでもらってしまいました。

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