奥田英郎『家日和』

この本はユーモア小説家であり、直木賞も受賞してる奥田英郎の短編集。
高校の頃に何冊かこの人の本は読んだけど、久しぶりに読んでみました。

内容はタイトルからもわかるように、共通して、家族にまつわる話。
短編集って星新一とかを読んでた癖で、どこか皮肉っぽいオチがあるんじゃないかと一話目は少しハラハラして読んでたけど、最後の最後まで読み終えてみて、「なんや、めっちゃええ話やん」「めっちゃホッコリするわ」っていう感想が一番に来ました。
現代の社会における家族の、心温まる瞬間が多く描かれていて、家族大好きな自分は見ていてほんまに心がけて暖かくなりました。
それに加えて、将来家族を持つようになっても、こんな愉快な夫、父でいたいなと思う話も何話かありました。

特に良かったのが、『ここが青山』という話。
ある男が勤めていた会社が急に倒産して、それを妻に話したところ妻が結婚するまで勤めていた会社に復職できることになり、自分は変わりに主夫をするというお話。
立場が逆転しても、それをお互いに楽しんでいる夫婦がすごく素晴らしい関係やな、ええなぁーって感じ!!
会社倒産してもこんな妻なら人生明るいやろなと思いました、、笑笑

とりあえず心があったかくなる話ばっかり、リラックスしてすぐ読める、ええ本!!

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