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シンデレラのあなたにガラスの靴を履かせたいぼく #超短編小説

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2019年1月の記事一覧

ぼくらの「ずっと待ってるから」はどこへ行ったのだろう(超短編小説#27)

土曜日の午前中に車のなかで 彼女は目に涙をためてぼくにこう言った。 「ずっと待ってるからね。」 想いをこめたということが 渡されたときから伝わってくる手紙には こう書かれていた。 「ずっと待ってるね。私がそうしたいし 身勝手でごめんね。」 日曜の午後の渋谷の喫茶店で ぼくは何食わぬ顔でこう言っていた。 「きっとずっとこのまま 待っているんだと思う。 結婚しても子どもが生まれても。」 どれも今ではその 「待っている」という状態は もうどこにもなくて お互いがお