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シンデレラのあなたにガラスの靴を履かせたいぼく #超短編小説

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2018年8月の記事一覧

ぼくの夏休みはまだまだ終わらない。(超短編小説#23)

「今日さ駅前の通りのお祭りじゃん?」 ふと携帯の画面が明るくなった。 無条件に相手の顔を浮かべる。 「あーそうだね。功太が行くって言ってたわ」 LINEの送り主へ 胸のうちを悟られないように 自然に、自然にだ と言い聞かせながら 返事を打つ。 同じ部活の功太は 気だるそうに それでも行くという意思を 確かに含んだ言葉を 朝練の帰りに口にしていた。 朝練の終わる午前9時は 自習時間の教室のように ゼミがありとあらゆる音を 鳴らしていた。 午後2時のいま 2人のあいだ