アフターデジタル2を読んで感じたDXのHOW TO

アフターデジタル2を、アフターデジタルに続いて読んでみました。

私の職業柄、DXやUXはとても密接に関係しており、アフターデジタルのときにも感銘というか衝撃を受けました。

今回2冊目が出たことで、早速読んでみたところ、具体的に何をしていけばよいのかが書いてあるとてもよいものでしたので、DXやUXに関わる人は必読ですね。

この本をバイブルにして、自分の仕事にも生かしてみようと思い、自分流だし、自分ごとだし、自分だけのためっぽいのですが要約してみました。

デジタルトランスフォーメーションとは

個人的に、著書にあるいろいろな情報はほとんど有益なのですが、途中(p128)にあるこの言葉がアフターデジタルな世界での必要なことを全てを表しています。

あるべきDXとは、デジタルとリアルが融合することで膨大で高頻度な行動データを使い、企業競争の原理が商品販売型から体験提供型になる、つまりバリュージャーニーを作って運用していくことを踏まえ、新たな顧客の関係性とはどのようなものであり、どのような体験を提供する存在になるべきなのかを考える活動である。

DXは上記の概念を念頭に進めることが大事であり、それぞれのキーワードを事例とともに理解することで、「DXの本質」とは「UXの進化」であることが理解できるようになります。

さて、ここにある大事なキーワードとは、

デジタルとリアルが融合 = OMO(Online Merges with Offline)
商品販売型から体験提供型 = サービサー化
バリュージャーニー
体験 = UX

の4つです。それぞれ、著書にある言葉を借りてまとめてみましょう。

OMO(Online Merges with Offline)

OMOとはリアルとデジタルの境がなくなることを言います。

画像1

前著アフターデジタルでも書いてありましたが、オンラインとオフラインを分けて考えずに、ユーザーが必要としたタイミングで、最適な方法で(オンライン/オフライン関わらず)価値提供することが、アフターデジタルの世界ということです。

これまでのビジネスは「リアル接点(店舗や電話など)を軸に、デジタル(アプリ)をツール的に扱う」という手法をとってました。

しかし、これからは「デジタル接点を軸に、ユーザーの状況を捉え、リアル接点をツール的に扱う」という手法になっていくということです。

リアル接点というのは、「モノを購入する」ということも含まれるので、これまでの考え方とは全然違うことがわかります。

ただなんとなく、デジタルやデータの方、がユーザーの満足度を高めるには最高のツールな感じがありますが、感動的な体験や信頼の獲得といったものはリアルの方が得意なのはこれまで通りです。

リアル接点とデジタル接点での強みや特性を生かした方法を駆使することが大事なのです。

サービサー化

画像2

これは中国での事例を元に著者がジャーニーにおける会社の立ち位置を図示化したものになります。

サービサーという言葉は、真ん中のレイヤーにあります。

中国でのユーザーデータは、決済プラットフォーマー(上のレイヤー)が握っています。

中国でのユーザー接点は、サービサーが握っています。

中国ではメーカーはサービスのための商品作りという下請けという立場(下のレイヤー)になってしまっています。

(私はメーカーの人間ですので、今後日本でもアフターデジタルの世界が広がるのならば、サービサーのレイヤーに立てるように仕事範囲を広げていく必要があります。)

メーカーはサービスにまで範囲を早く広げなければいけないタイミングなのです

バリュージャーニー

ジャーニーとは、人の行動・思考・感情などを見える化したものです。

バリュー(価値)ジャーニーですから、ジャーニーに価値提供接点を置いたものになります。

人が生きていく上では、いろいろな商品やサービスを使って便利や楽しいを享受しています。

自分の会社のプロダクトが、そのジャーニー上で価値提供接点を持つためには、

ユーザーの置かれた状況(ペインポイントや成したい自己実現)を把握
それに対する解決策や便益を提供
ユーザーと定常的な接点をなるべく高頻度に持つ
ための施策(UX)を作らなければいけないのです。

UX(ユーザーエクスペリエンス)

UXとは「ユーザー(デザイン)、ビジネス、テクノロジー(機能)の3つがそれぞれ関わり合うときに生まれる体験・経験」のことと定義しています。

UXを考える上で大切なことは「ユーザーにいかに喜んでもらえるか?」それだけです。

ユーザーが抱えてるお困りごとや課題(ペインポイント)の解決はもちろんのこと、これからは、より良い生活、ライフスタイルを送れる体験価値提供により、喜んで使い続けてもらうことが大事なのです。

また、UXとはアーキテクチャー設計とも著書では書かれています。

なぜなら、UXとはユーザーが価値を感じるように誘導することに他ならないからです。

アフターデジタルでは、アーキテクチャーの分散化が進み、多様な会社のUXによる価値提供(アーキテクチャー)がいい意味で乱立することで、ユーザーは自分の状況にあったUXを利用、体験することができるようになっていきます。

アフターデジタル2を読んでまとめ

最初に書いた言葉をキーワードのまとめを組み込みながらまとめてみます。

あるべきDXとは、デジタルとリアルが融合するアフターデジタルな社会において、リアルの感動体験とデジタルによるユーザーの状況(課題)把握を駆使し、商品販売型による売って終わりではなく、商品購入前、購入時、購入後の利用も全て含めた体験提供型になる。(メーカーは商品を作って終わりではなく、体験提供するためのサービサーになっていくべきなのです。) つまり、ユーザーが購入前、購入時、購入後にどのような考え方や行動をするかということを、属性情報によりデータ分析し運用していくことを踏まえ、体験価値を享受してくるユーザー(属性)は誰なのか?どのような体験であれば楽しいや便利という感情を持ってくれるのかを考えていく活動である。

他にもたくさん有益なことが書いてありましたが、DXについてまとめた文章がとてもきれいな文章でしたので、ここを起点にまとめてみました。

サービサーになるための、新しい体験について考えてみようと思います!

では、おつかめ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?