見出し画像

【授業法】 小テストで生徒の成績を上げる。

みなさんはどれくらいの頻度で小テストを実施していますか?


僕はそれぞれの授業で一週間に一度くらいの頻度で小テストを実施しています。

小テストを実施することは生徒の成績向上のうえで必須であると考えています。

今回は以下のことについてまとめたいと思います。
・ なぜ、小テストを実施することが生徒の成績向上につながるのか。
・ 効果的に小テストを行う上で注意するべきこと。

なぜ、小テストを実施することが成績向上につながるのか。

小テストを実施すると生徒の成績が向上する一番の理由は、学習内容の定着には反復が必須だからです。
生徒自身に学習内容の復習を任せても、なかなか効果的に行うことはできません。教員の方で効果的に復習ができるようにシステム化してあげるようにしましょう。

小テストにはそれ以外にもやり方によって以下のメリットがあります。
・ 成功体験を積み重ねることで学習へのモチベーションがアップする。
・ PDCAサイクルを回す練習になる。
・ 自分の学習への取り組みをメタ的に捉えられるようになる。

以上のメリットを最大限に生かすように小テストを工夫していきたいですね。

効果的に小テストを行う上で注意すべきこと

小テストを効果的に行うために以下の点に気をつけます。
・ 小テストをやる日にちや範囲を伝え、スケジュール帳にメモさせる。そのとき、学習計画も簡単に立てさせる。
・ 小テストを行う目的はなるべくひとつに絞り、その目的を生徒と共有する。
・ 家庭学習への反省の時間をもち、次にどのように取り組むかを考えさせる。

それぞれについて詳しくみていきたいと思います。

小テストをやる日にちや範囲を伝え、スケジュール帳にメモさせる。そのとき、学習計画も簡単に立てさせる。


小テストを予告するときには必ずスケジュール帳に日にちや範囲をメモさせるようにしましょう。小テスト対策で生徒が家庭学習をすることによって、復習させるのが小テストの目的のひとつです。


「え〜、今日小テストだっけ〜?」と生徒が言っている状態で小テストを行なっても意味がありません。


また、「〇〇日に小テストのための勉強をする」と言った簡単な学習計画を立てさせることでPDCAサイクルのP(Plan)とD(Do)の練習にもなります。


逆に、抜き打ちテストのような小テストは意味がないと思います。それぞれの生徒にはそれぞれの学習計画があります。こちらから目標を与えていないのに、「毎日復習しているのが当たり前だ。」という教員の都合を押し付けても仕方ありません。

小テストを行う目的はなるべくひとつに絞り、その目的を生徒と共有する。


小テストを行う際には、「しっかりと努力すれば点数に結びつくんだ。」という気持ちを育むことも大切だと思います。
目的をしっかりと伝え、生徒と共有することで、生徒が「こういう風に自分で勉強をすれば小テストで点数を取れるな。」とイメージできればベストです。


あまり応用的な内容を出してしまうと、「努力しても報われないな。」「何をしたらいいかわからない。」という気持ちにさせてしまいます。

学習内容の復習を習慣づけるためにも何ができることが小テストの目的なのかを生徒が捉えられるようにしていきたいですね。

家庭学習への反省の時間をもち、次にどのように取り組むかを考えさせる。

何度も小テストを行なっていると毎回点数が取れない生徒が現れると思います。点数が取れない原因はいろいろと考えることができますが、ひとつの原因としては学習の仕方が間違っていることがあげられます。


今回いい点数が取れなかったとしたら、これからの勉強はどんなことに気をつければいいのかを考えさせましょう。
・ 教科書やノートをただ眺めているだけ。
・ 問題を解いて、間違っていても、解説を読むだけで終わっている。
・ 当日に慌ててやっている。

こんな学習の仕方であると、知識が定着するはずもありません。わからない箇所を認識して、それが自身の力で解けるようになるまでが学習の基本で
あることを身をもって学ばせたいですね。


自分なりの反省をし、次に生かすことで、PDCAサイクルのC(Check)やA(Action)の練習にもなります。

授業内で行えることだけで生徒の学力を伸ばすのは正直難しいと思います。学習習慣を身につけることや勉強の仕方を自ら改善していけるような生徒を育てるために小テストが活用できるといいですね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?