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偶然すぎてびっくりした話

2,000字弱あります。タメになる内容は含まれません。

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生まれは大阪のとある市。
2歳の時、大阪の別の市へ引っ越してきて、同じ市内で2回引っ越ししているので、地元生まれ地元育ちと言える。

なので、年度さえ問わなければ、学校の同窓生などと出会うことはたまにある。
「わぁ、すごい一緒~」
と盛り上がる。まぁ偶然というほどでもない。

でも半世紀以上生きていて、本当にびっくりするほどの偶然が2つあった。

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20年以上前、あるドイツ人がドイツ語カフェを開催していた。夜の喫茶店を借りて、初心者向きに「ドイツ語で会話しよう」的な会である。
結局、その会はすぐ消滅してしまったが、そこで知り合ったお姉さまと仲良くなった。彼女は5~6歳年上だと思われる。

会が消滅しても、年に1回くらい会っていた。1人暮らしのマンションにもお邪魔した。
彼女は大学でドイツ語を専攻していたので、ドイツに何回も行ったことがあるし、ドイツに知人もいるとのことだった。
とても興味深い素敵な人だったが、だんだん会うことも少なくなっていった。
最後に彼女と会った時に、
「次はいつドイツに行くのですか?私は来年あたり初めて行こうかなと思っているのですよ」と言った。

「来年はベルリンに行きたいと思うけど、多分秋あたりかな」
「そうですかー」
「ねこにゃんさん行ったら、また話聞かせてよ」

なんて話をしていた。
そして、結局、翌年の6月上旬に、私は母と南ドイツへ行った。

まず、ミュンヘン入りした。
ミュンヘンと言えば、フラウエン教会、聖ペーター教会、市役所の仕掛け時計を必須で見て、あとは買い物など自由、というのが一般的な観光である。

でも、母はせっかく来たからと、なんでも意欲的で、メジャーではない教会も入ってみようと言う。

早朝、通りすがりの教会に入ると、そこそこ広かった。私たち以外に中にいたのは、2人だけだった。
後ろから入って、祭壇まで装飾を見ながら時計回りに進む。「祭壇の辺りにいる1人はアジア人っぽいな」と感じながら進む。

少しずつ距離が縮まって・・・日本人かもなぁ・・・?

え、え、えー?なんでー?

そう、それはドイツ語の会のお姉さまだった!!

母は日本人を見かけたら、「んまぁ、日本の方とこんなところでお会いしましてー」的に、嬉しそうに会釈する。
その時も同様で、「日本の方ですよね」と聞く寸前だった。
最初、私の驚きに気づいていなかった。

「えー、お母さん、この人私知り合いーー」と言うと、これまた私以上に驚いていた。
「え?なんやてー?」京都イントネーション。

私は、ドイツのどこにいつ行くとも話していなかったし、彼女は秋にベルリンに行くはずであった。

結局、彼女は在ドイツの友達の都合で、その時期に変更していた。
ミュンヘンにいたのは、ベルリンまで飛行機へ乗り継ぐはずが、時間が合わず、1日だけミュンヘンで過ごすことにしたという。

それが、私たちの滞在と同日、同時刻だったのだ。
しかも、なんでまた、このマイナーな教会へ?は
「もうメジャーな所は行っているから」ということだった。

日本でもバッタリ会うことのない人とドイツでバッタリ会う。

これが、私の一番の驚きを伴った偶然と言えよう。

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私の出身高校は、先生が女子生徒と恋愛関係になり、3年に在籍中に妊娠してしまうということがあった。

当時、それが大問題となった。
下校中、テレビ局のインタビューも受けた。
「そのことをあなたはどう思いますか?」
マイクを向けられ
「んー、別に・・・」とはっきり答えなかった私。
自分の意見がなかったというより、どうでも良かったし、何よりテレビになんて絶対出たくなかった。
いっしょに下校していたSちゃんは、
「私は、個人の自由なので全然構わないと思う。16歳を超えているし、結婚するのだし良いと思います」と堂々と言っていた。
ひぇー、そんなこと思ってたんやーと感心した。
私たちのインタビューはオンエアボツであった。

「うちの高校の先生、生徒と結婚したんよー。結構な騒ぎやったわ」
何気なく夫に言うと、
「へー、姉ちゃんの同級生、高校の先生しとって、生徒と結婚したんやて。意外とあることなんかもな」
「そうなんやー」
で、会話は終わっていた。

夫の実家は、同じ大阪府でも、私の育った町からはかなり離れている。
電車を3路線乗り継ぎ、1時間半はかかる。

正月は夫の実家で、義姉の家族と、岐阜からやってくる叔母などが集まる。
ある年、いつもと違うコインパーキングに車を停めて、いつもと違う道で実家まで歩いていた。
すると、実家の5軒くらい手前の家の表札が・・・
ちょっと珍しい苗字であった。
しかも高校の先生の名前。
え、え、え?
夫がふいに
「そうそう、この家、あの生徒と結婚したっていう姉ちゃんの幼馴染の家」

ひぇーーーーっ!

そこでつながる?

高校の時の友人に会うと、必ず話してしまう偶然話である。







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