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果物とかわいい雑貨

好きな食べ物は?と大きく聞かれたら、

果物

と答える。
基本的に毎日食べる。
カリウムを取らねばと、朝は毎日バナナ1/2本。
それと何かを食べる。

それを何にするか・・・
これが悩ましい。
この頃円安の影響か、キウイが一個128円ですと?
「おっ、今日は89円だな」と思って近寄ると、実に小さいのだ。
今は旬ではないが、リンゴだって、まともなものは高い。

特にびっくりするのがイチジク。
なぜかと言うと、子供の頃、家の周辺のあちこちにイチジク畑があった。

Q・安くてどこにでもある果物は?

A・イチジク

そんな感じである。
勝手に採った記憶もあんまりないが、子供が採って食べたとしても怒られない。
それがいつのまにか、結構な値段で売られている。

コスパが良いなと思って良く買う果物は、

パイナップル
ネーブルオレンジ
輸入のぶどう
グレープフルーツ

でも実は、

国産ぶどう
メロン
さくらんぼ
マンゴー

などが憧れである。これらはたまにしか食べない。
果物って高いよなー。

桃はシャインマスカットほど高級ではないが、良さそうなものはスーパーでも1個300円位する。

昨日デパ地下で、セールで1個1000円の桃を見た。
美味しくないはずがない風格の桃であった。
普通なら、果物がさしておいしくなくても、店に苦情は言うまい。
でも、このデパ桃がまずければ苦情を言っても問題ない。
保証付きの桃である。

デパートの果物は特別だ。
さくらんぼもイチゴも、おふとんに乗せられている。

父は食い道楽の人だった。
わが家は、幼少の頃は小さい長屋に住んでいた。
子供には要らんものは絶対買わない、消しゴムも豆粒ほどにならないと次を買ってもらえなかった。
至って地味な生活をしていたが、食べるものだけにはお金をかけていた。

そう、父はおふとんに乗った果物を買う人間だった。
すぐ捨てるには忍びないほどのおふとん。
父は当時、レコード関連の仕事をしていたので、家には買ってもらった人形はないが、ビクターの犬がいっぱいいた。
果物のおふとんは、ビクター犬のベッドとして再利用されたりした。

「ええか、自分が何を食べているかは他人からは見えん。でもそこにお金をかけるんや。外見ばっかりにお金かけて、腹ん中つまらんもん入れてるやつはアカン

と常々言っていた。

特に果物なんて、食べなくても生きていけるもの。しかしそこにお金をかけることに意味がある。

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私が小学生の頃、近所のスーパーダイエーの一角に小さなサンリオショップがあった。
中学頃からは、あちこちにファンシーショップ的なものができた。
可愛い文房具、メモ帳、ハンカチ、ポーチ、ぬいぐるみなどがあった。

父はそういうのを見ると、
文房具にイラストなどついていなくて良い。用途を成せば良い。
メモ帳はチラシの裏で良い。
ハンカチは手ぬぐい。
ポーチを使って何か入れたい場合はビニール袋で良い。
ぬいぐるみやマスコットなどなくても生きていける。

可愛い雑貨店の前で、
「見ろ。この店丸ごとなくても生きていくには全く問題ない」

やれやれだ。
姉と私は失望していた。
察した母はたまに買ってくれてはいたが・・・

え、でも待って!

「食べなくても生きていけるものにお金をかける」と言ってたよね?

「結局、お父さんただの食いしん坊やってことやんな」
つい最近、姉と確認しあったのであった。

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今回の記事は2週間くらい前に8割ほど書いて、推敲して出そう思っていました。
ところが、さぼてん主婦さんがこのような記事をあげておられ、おや?バナナがお嫌いとな?と、バナナ毎日食べてるって記事を同日にあげるのもねーと、なんとなく保留になっていました。
バナナってスーパーの果物売り場の一番わかりやすいところにあるのは、一番売れている商品だからだそうですけど、苦手な方もおられるのですね。


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