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物理アレルギーの私が常々気になること

物理と聞くだけで恐ろしい。

 小中高生を自宅で教えているが、物理だけは勘弁してもらっている。
個別指導なので、中学生は英語、数学以外にも、社会や国語の面倒も見る。
入会時、親御さんには「理科はできませんよ」と言って、了解してもらっている。でもどうしてもと言われ、時々見ることがある。
 第二分野は、まぁ大丈夫。化学式なども中学レベルは何とかなる。
電流やエネルギーのところは、もう暗記のコツみたいなのを言うだけ。
好きな社会と違って、楽しそうに教えていないなと実感する。

 高校時代、物理は欠点を取ったりしていた。
怖いくらい、すべてが意味不明だった。
物理だけのために、留年の危機にさらされたこともある。
その後、私学文系の大学に行ったので、高校卒業時は、「一生物理から解放される」と、ホッとした。

 アルバイトをしていた塾で、有名国立大学の応用物理学科の学生さんがいた。彼は主に、理系大学志望の高校生を担当していた。
 よりによって、わざわざ大学4年間を物理漬けで過ごそうって人がいることに、驚いたというか、なんでまた?という気がした。
休憩時間に、そのことについて聞いてみた。
「物理が、すべての教科の中で一番面白いじゃないですかー!」という返答。
うわーっ、すごいこと思ってる人いるんやね、と感心した。
「この世の中、すべてが物理で成り立ってるんですよ。すごい興味深いでしょ」とのこと。
 生徒の消しゴムが転がっていくとき、その様子のが頭の中をよぎるそうな。放物線? 机から落ちたとき、机の上で止まった時、弾んだ時、摩擦や弾性やら△※◎#%・・・ほにゃらら~♪

 彼は自転車でその塾に通っていたが、ペダルを踏みこむとき、帰りの坂道の角度、自分の体重などからも、を想像すると。
ええっ!ちっとも落ち着いて生活できないな。

 彼は普段寡黙だった。それだけに、熱のこもったその言葉の発するさまに、圧倒された。

 こんな物理アレルギーな私だが、ここ数年、なぜかEテレの物理の番組や、YouTubeを見たりしている。わからないことも多い。辛かった高校時代がよみがえる。なのに、今ならちょっと楽しかったりするかも、とわずかに期待してしまう。
 もちろんテストされたら、正しい答えは書けないと思うが、へ~と思うことが多い。
「物理がこの世で一番面白い」と、言っていたあの先生を思い出す。

 私は、ゆで卵を小さい角切りにするときに、スライサーを使う。ボールの上で行えば、まな板が汚れないのが良い。
方向を変えて、3回切るのだ。
 実は長年、そのことで不可解なことがある。
どーでも良いことなのだが、すごく気になっている。

(ここからは、興味のない人しか、文字が頭に入ってこないかもしれない)

 卵の形状は、完全な球体ではない。
スライサーを倒すとき、卵を横長に置けば、安定して切りやすい。
でも3回のうち、横に置いて切れるのは1回だけなのである。
なんとか、3回のうち2回を横で切りたいが、できないのだ。

 理系の夫に聞いてみたが、「僕、生物系専攻だから」と逃げられた。
 仲良し女子2人にも話してみた。
2人とも理系ではない・・・しかも、私と同じ物理アレルギー仲間であった。
もちろんそんな3人で考えたとて、明確な答えはでない。
 そのうち1人の、理系の旦那さんに聞いてみた。
が、またもや「専門は電子工学だから」ということであった。

 とにかく、誰か教えてほしい。
ナイトスクープに聞けというが、テレビになど絶対出たくない。
仲良し女子たちも、あんなに物理嫌いなのに、絶対知りたいという。

あほらしい話題過ぎて、学校では習うこともない。

あと、鏡はなぜ左右は逆に映るが、上下は逆ではないのか?
これは、みな向き合って映すから当たり前やろという。

でもね、鏡に映して自分で見た顔って、他人が見たら「こんな人じゃない」っていうのあるでしょう?
「左右逆やからね」
「うんうん、そらそうだ。でも上は上、下は下。これは鏡で見ている自分も、他人が見ても同じだよね」

こんなことを説明していて、私の頭がどうかしているのか?とか思えてきた。

「物理」・・・嫌いなのに、なぜか気になる分野である。



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