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人との話題に困るとき

 初対面の人。
初対面ではないけど、まださほど親しくない人。
会話のトピックを何にするかは、考えるところ。

 今後付き合いの続く人か、今だけの人かにもよるが、とりあえず共有の時間を何とかしなければならないと思いがちだ。
相手のことを聞くのは慎重に。何気ないことでも相手は傷つくかもしれない。
逆に自分のことを話すのもしかり。相手は聞きたくもないかもしれない。

 美容師さんと話をするのが嫌だという人の話を聞いた。
私は、話をするのが嫌いではないので、そんな1~2時間位、大人なんだから適当に少なめに会話すれば?と思うが、そうでない人もいるのね。
 色々聞かれるのが嫌なら、質問するとか。相手にしゃべってもらう。
あ、聞きたくもない話を聞くのもイヤだとか?
となると、難しいのか。
 「美容師と会話したくない人の美容室」もあるらしく、ネットであらかじめ希望の髪をお知らせして予約しておく。すると完全無言で対応してくれるらしい。
皆アイデアがすごいなと感心した。 

 私は、結構な晩婚であった。
もう結婚しない人生かもな~と思っていたら、結局した。
周りがどんどん結婚して、子供を産んでも、付き合いが薄くなればそれはそれ・・・だけど、自分と全然違う人生を歩み始めた友人の話を聞くのも、意外と興味深かったりした。
逆に友人たちも、共通の話題を持っていない独身の私と、程よく接してくれていたから、バランスはとれていたと思う。
他人をうらやましいとか思わない性格が、功を奏したかもしれない。
思わない性格・・・ではないな。
全く感じない。鈍感?(笑)
人は人・・・ゆるぎない定義。

 でも、そんな私も、やはりトピックによって、人との会話って難しいなと思うことがあった。

 30歳過ぎくらいだったか、高校の女子だけで、(学年)同窓会をしようとなった。
20人位集まった。
3人の独身が参加予定だったが、結局2人来れなくて、独身は私のみ。
それは私には全然問題なかった。
 実際行ってみると、在学中知らなかった人がほとんどの中、皆自分の子供の話をしている。子供という共通トピックで盛り上がる。本当にそれ一色という感じだった。
 その時食べている寿司懐石の話、高校時代の先生の話、世間一般の話など一切なかった。
疲れてしまって、二度とこの手の会に行くまいと思った瞬間だった。
もちろん家族の話をしてもよい。
でも、誰も私の家族(両親やら姉)の話聞きたくないよね?
子供の話ならOKなのだ。
なるほどな。

 友達は何を話してもらっても良い。
あまり親しくない人の場合は?
ネガティブな話でなければ、まぁOKと思っている。
ただ、私はあまり何かに熱狂的なファンとかではないので、韓流やら、アイドルやら、ディズニーなど、圧をかけて話されると、ちょっとついていけない。
「ふむふむ」「それで?」「そうなんですね~」
一応聞いてはいる。
集中度の比例係数はマイナスとなっているだけだ。

 「韓流ドラマのビデオが全部あるから見て」と言われた時は、ベストなお断りのフレーズを、頭の中で必死で探った。
結局、「ビデオを見る機械を持っていない」と、嘘をついてしまった。

 それ以降、どんな話題だと良いのか考えるようになった。
そして見つけた。老若男女だいたいOKである。
それは、
「食べ物」の話題。
会話の方向性が微妙な時は、自分から食べ物の話に持っていくようにする。もちろん何の発展性もない話である。
でも、そもそも何気ない会話に発展性は要らない。

「私はこのアイドルが好き」「えー?私はキライ」は最悪である。
食べ物だと、「私はコレが好き」「えー?私は苦手」
と相手を否定したところで、さほど相手は傷つかない。

こういう食べ方が好き
こんな食べ方もある
前、こんなの食べた
どの店の〇〇は美味しかった
旬の食べ物の話
など言いながら、時間が過ぎる。
平和である。



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