【KAMEの蹴球三昧#2】ラ・リーガ・サンタンデール第20節

こんにちは。KAMEです。今回はスペイン、ラ・リーガ・サンタンデールの第20節、レアルマドリー対セビージャ、マジョルカ対バレンシアのレビューです。

レアルマドリー対セビージャ(2-1)

リーガは後半戦スタート。2位のマドリーはベルナベウで3位セビージャを迎えた。サンチェス・ビスファンで行われた前回は後半にベンゼマのゴールで辛勝したマドリー。スペイン・スーパー杯を制覇し、ジダン監督は10個目のタイトルを手に入れベルナベウへ凱旋した。しかし、主将セルヒオ・ラモスは足首の負傷、中盤に不可欠な存在となったフェデリコ・バルベルデがカップ戦決勝の一発退場による出場停止処分でベンチ外。さらにエースのベンゼマも故障明けでコンディションは万全でなくベンチスタート。そんな状況でマドリーはなかなか攻撃の形が作れずにいた。そしてセビージャはコーナーキックから、ルーク・デ・ヨングが見事なヘディングで先制!かと思いきやVARの介入で得点取り消しに。個人的には得点を認めても良かったのではと思う。なんとか失点を回避したマドリーは後半に入っても主導権を握れずにいた。そんな中で生まれた、カゼミーロの先制弾。ピボーテの位置から前に上がり、最後はルカ・ヨビッチのお洒落なバックヒールを受けて冷静にゴール左隅へ流し込んだ。まもなくして追いつかれるも、勝ち越し弾はまたもカゼミーロ。中央で完全にフリーとなってお手本のようなヘディングシュートを決めた。マドリーの得点を占めるFWとMFの比率はほぼ5:5、それを象徴するカゼミーロの獅子奮迅の活躍だった。

マジョルカ対バレンシア(4-1)

このスコアは誰も予想できなかっただろう。マジョルカの圧勝だった。ソン・モイシュのファンは狂喜乱舞だったに違いない。17位の降格圏手前にいる2部からの昇格チームと、前年の国王杯王者。リーグ戦6試合勝ち星のないマジョルカのビセンテ・モレーノ監督は4-2-3-1から4-4-2へとフォーメーションを変えた。久保建英もベンチスタート。まずは守備からという意識を明確に示し、前線のブディミル、クチョ・エルナンデスから守備のスイッチを入れ、中盤もそれに呼応し比較的高い位置でボールを奪う。シンプルなサッカーに変えたことで、選手もタスクが明確になった。先制点は今季初めてPK以外のセットプレーから奪った。ブディミルは前線で安定してボールを収めながら、ストライカーとしても2ゴールと決定的な仕事も果たした。クチョもサイドに時折流れながら、ブディミルの相棒として攻撃を牽引。ダブルボランチの一角、イドリス・ババも中盤で相手の攻撃を食い止める防波堤となっていた。後半のバレンシアはダニ・パレホが早々に退場したことで、セラーデスの修正したゲームプランは瞬く間に崩壊。1点を返すのがやっとだった。マジョルカ今季ベストゲームだった。

さて喜んでられないのは久保建英。国王杯が中1日であるためここで起用される可能性はある(実際に起用され90分フル出場もチームは敗戦)が、次のリーグ戦はベンチスタートになるだろう。途中交代ではいつも最初のカードだった久保だが、今回は最後のカードだった。いつもの最初のカードとしてモレーノ監督は新加入のポソを投入したのだ。ポソは久保と同じ右サイドを主戦場とし、サイドバックからウイングまでこなすU-21スペイン代表プレーヤーだ。スピードや守備では久保よりもポソに分があるように見える。また彼にとって正念場が訪れた。

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