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見たら歴史が100倍面白くなる。アニメ『平家物語』

2022年1月のアニメの中でも、色が全然違ったアニメが存在していた。

『平家物語』

教科書に載るような、有名な話をアニメ化した物。このアニメには優れた要素が存在していることに見ていると気づいてしまう。

「気づいてしまった点」

主人公の存在、主人公の能力というものが未来が見えるという物。

これにより、歴史を知っている人や少し勉強した人もどのような結末になるかわかっているため、主人公に感情移入しやすい。感情移入できなくとも、アニメとしてしっかりと見れるようになっている。アニメのセオリーとして主人公は話を進めるために、この物語の中では、死なないというものも存在する、主人公はあくまで、架空の存在であり、作中に出てくる人たちを見守る存在となっているため、一番視聴者目線にも近い。そのため、歴史を知らなくても見れるような設計になっている。

「意外にも戦いはざっくりで断片的」

キングダムなど、歴史の物語では、戦っているシーンが多い。だがこの平家物語は前半の戦っているシーンがほとんどない、それは「滅びの美」というものをリスペクトしているあられれなのかもしれない。

そもそも平家物語というのは、「滅びの美」という今の現代人には理解し難いものとなっている。

最後までアニメを見てしまうと、全然意味不明だった、「滅びの美」がなんとなく、わかったような気になってしまう。

なんでわかってしまったような気分になるのか、わからなかったので少しだけ考察を入れてみたいと思います。

平家の前半の栄華を築いた戦い、というものがほとんど断片的に描かれていて、どういうことなのかは、調べてみないとわからない。でも後半の負け戦の時は、しっかりと描かれている。この設計が「滅びの美」を上手くわからせているのではないかと感じる。さらに言えば、売れる面白いものというものは主人公は苦悩して最後は勝つようなジャンプ系のものが最近は売れているがその真逆でもあるのにも関わらず、こんなにも面白かったのか平家物語と思わせてくるものとなっている。

現代のアニメのセオリーを覆しているようにも思える。

現代の売れるもののセオリーから外れている箇所

滅ぶ。この時点でセオリーとは逆になってしまっている、逆境を跳ね除き勝つが王道のパターンではあると思うが、平家物語はその逆抗いきれずに滅んでしまうというものになっている。

歴史系にある逆境を跳ね除ける戦いが描かれない。歴史系によくある戦のシーン。そのシーンが負け戦のシーンが多く描かれていて、さらに、かなりきつい演出になっている箇所も存在する。

現状、思い浮かぶだけで、二つしかないが、この二つを失うだけでも作品として作るのが難しくなっていることがわかると思います。

とても美しく描かれていた。

前半は栄華を極めたと言っているように、全てが美しく描かれていた。暗いイメージのあった平家物語を美しく見せれてるのはやはりアニメだからこそできたことなのではないかと感じました。

歴史を知らないくとも、アニメもあんまりみない、という人も見た方がいいと思ったアニメかもしれない。オススメしたい作品の一つにはなるが、授業で聞いたからアニメまでは見ないという人もいると思うが、年号で覚えているより、アニメを見て、ざっくり平家の歴史を理解した後に、勉強して平家の歴史を深めた方が、もしかしたら頭に入ってくるかもしれないと思った一作でもあるので、興味が湧いた方は見てみてたいかがでしょうか?


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