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日本高校選抜が出場するのでU19国際大会を見にDüsseldorfまで応援に行ってきました。

約3年ぶりの日本チーム招聘

U19 Champion Trophyというのが大会の名前です。

まだ長男次男が小さかかった頃に知ったこの大会は、例年高校選手権が終わった4月のタイミングで高体連の選手の中から選抜されたチームをDusseldorfまで招待して行われます。同様に招待された欧州各地の名門ユースチームとグループリーグ形式で3日をかけて行われ、見る側のメリットとしてはなんと言っても選手との距離が近いことと試合時間が25分ハーフと短いことです。サクサク試合が進むし、何より子供たちにとってこの上ない教材になります。

流行の病気以前は2年続けて応援に行き、一度は子供たちが日本のTVクルーにコメントを求められるなど思い出もたくさんありますがここ近年は例の病気のため2度大会自体が中止、去年はドイツ国内のユースだけの対抗戦という形で開催されました。

満を辞して今年日本の高校選抜がまたDusseldorfまで来てくれるということを聞きつけ、今年は家族で応援に行くことにしました。妻と長男、三男はDusseldorfにある日本エリアと呼ばれる日本のものがたくさんあるエリアでレストランやショッピングを楽しみ日本戦のみスタジアムに来るスタイル、私と次男は三日間みっちり全ての試合を観戦しました。

今年の参加チームは以下の通り

日本高校選抜の躍動に度肝を抜かれる

アップ用のグラウンドがすぐ横にあるので、子供たちも選手がアップする様子を間近で見ることができます。なんなら話しかけられそうな勢いです。私と次男はここ数年一緒に高校選手権を見るのを楽しみにしていますので、次男からしたらあの高校のあの選手!が目の前にいるので、ずいぶんキラキラしている様子。お父さんも一緒にワクワクします。

いざ試合が始まると、会場全体が日本選手団のプレーの質の違いに度肝を抜かれました。それまでの試合が悪いというわけではなく、まして名門チームも並ぶ中ですから激しい試合が続きましたが、日本チームのプレーの質とスピードは誰の目から見ても明らかに突出しており、オランダのPSV、オーストリアのザルツブルグ、そしてフランクフルトを全て複数得点の差をつけて堂々の予選一位通過です。

トルコに圧倒される(主に応援面で)

グループは違いますがトルコから参加のガラタサライは凄かったです。何がすごいってガラタサライ戦前になるとメインの客席(100人から150人ほどが座れる観客席があります)にぞろぞろと応援団が集まり、キックオフに合わせてチャントが始まるんです。

チームカラーのオレンジの煙が真横で。。。

チームの結果から言ってしまえばガラタサライは残念ながらグループ3位で通過は叶わず、予選で敗退となってしまったわけですが、その最後の試合の後はまるでトルコのお祭りのようで、発煙等は巻き上がるわ観客はピッチになだれ込むわ、まあ大騒ぎでした。私はといえば発煙筒の煙は花火の煙と同じ匂いがするんだな、などと考えていました。

準決勝、そして決勝

準決勝の日本高校選抜の相手はベルギーのRoyal Charleroi、なんと発音して良いのか最後までわかりませんでした。RとLが多すぎます。体格的に目立って優れたチームである印象は受けませんでしたが、悪くいうとずる賢いサッカー、良く言うと負けにくいサッカーをするチームでした。私と次男は日本チームのベンチ裏で観戦です。

選手が目の前

予選では圧倒的な差を見せた日本チームでしたが、さすがというか準決勝になるとなかなか思うように点が取れない時間が続きます。相手チームの負けたくない、と言う気持ちが一段階上がったような緊張感がありました。終始重苦しい展開が続く中両者無得点で時間は過ぎ、試合はPKでの決着となりました。相手の一番目、二番目が続けて外す中、日本チームは全員が決めての決勝進出です。

決勝の相手は、準決勝でボルシアMGを相手にPKでの劇的な勝利を収めた同じグループのザルツブルグでした。ちなみにボルシアMGには神村学園の福田君が入団して話題になりましたが、残念ながら福田君はこの大会には参加していなかったようでした。

ザルツブルグに関していえば予選で2−0くらいで勝っていたので、準決の苦しみの後は案外大差で決着がつくんじゃないか、とか素人考えでいたらとんでもなかったです。ザルツブルグも日本に対して厳しいマークを続け、日本チームにも流石に疲れが見えたのか、試合は拮抗して進みます。一瞬の隙をついた日本チームが抜け出し、キーパーを交わして先制点を奪います!私の隣で観戦していたドイツ人紳士とも意気投合し、『僕は日本を応援するよ、このチームのクオリティはすばらしい』と彼も言うほど会場から「ヤパン!」と応援の声が飛ぶほど日本チームのサッカーは見ている人たちを味方につけていました。

このまま終わってくれ!と思った試合終了間際、ザルツブルグのゴールキックが日本のゴール前まで届きます。そこを押し込まれて大会通して初の失点。。。決着はまたもPKになりました。両者譲らず4人続けて成功、日本の5人目が決め、ザルツブルグの5人目が蹴ったボールを日本のキーパーが止めた瞬間、日本チームのみんなと応援していた人々がどわっとピッチになだれ込みました。

優勝トロフィーを掲げる

試合後は興奮冷めやらぬ日本の応援団と、選手からジャージやスパイクをもらおうとまとわりつく地元の子供達でピッチは溢れます。ノートブックとボールペンを持って手当たり次第に選手からサインをもらう長男、そして七番の選手からジャージをもらってご満悦の次男。三男は母親に連れられて選手たちの近くにいたらしいのですが、話しかける勇気がなく地元の子供たちに押しのけられそうになるところを、三番の選手がわざわざ掻き分けるようにして三男のところまで来てくれたそうです。そして、「ジャージいる?」と聞いてくれ、頷く三男に表彰式の後サイン入りのジャージをくれたのだそうです。そういった心遣いを含め、選手たちの立ち振る舞いは本当に素晴らしいものでした。

妻は監督さんや関係者の方々とお話ができたようで、私はそれに混じって監督さんと最後に少しお話を伺うことができました。その中で十四番の選手は世代別日本代表候補であることや、彼らの普段からの生活態度など色々と参考になるお話を伺えて本当によかったです。

数年ぶりに開催された大会で、子供たちに日本サッカーチームの素晴らしいプレー、素晴らしい振る舞いを見せることができたのは大きな収穫でした。結果として次男への影響はもちろんのこと、6歳の三男までサッカーサッカー言い出すことになりました。

また次男は次のシーズンに向けて準備が始まっています。その辺りの話もまた後ほど…

読んでいただいてありがとうございました。

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