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怒られると嬉しい

これはフィヨルドブートキャンプ内で何回も話しているのだけど、ある生徒さんから「あのとき文鳥さんにそう返されて悲しかった」と言われて「あ、またやってしまった」と気付かされたことがある。
はっきりとは覚えていないが、文鳥は彼女がくれた褒め言葉に対して「全然そんなことないよ」みたいなことを言ってしまったんだと思う。

文鳥は褒められの言葉を素直に受け止めることに慣れていない。自分に自信がないので、褒めてもらっても反射的に「そんなことない」と言ってしまいがち。

褒め言葉の中にはもちろんお世辞もあるだろう。
でももし相手が本当に思ったことを素直に伝えてくれていたら?
「そんなことない」は相手の言葉を否定する行為になってしまう。相手の言葉を信じていないと思われても仕方ない。
自分はこれを彼女に対してやってしまっていたのだ。
自分が誰かに何かを伝えるときは本音なのに。

なので彼女にごめんなさいをした。
そのことで彼女は自分の悲しかった気持ちを文鳥に伝えたことを気にしてしまったようだけど、あれは本当に嬉しかったんだよ。何度でも言う。
あれをきっかけに、相手の言葉は素直に受け取らねばと改めて思った。
今度こそちゃんとやる。

このことがある少し前に、ベテランのエンジニアさんと話をしていた。そのとき彼が「今の職場では怒ってもらえるから嬉しい」と言ったので文鳥は一瞬びっくりした。「え?怒られるのがうれしいの?」って。でもそう言われてみればそうだ。経験年数や年齢が上がってくるほど、怒ってくれる人は減ってくる。

彼は「怒ってもらえる」と表現したけど、たぶん正確には「指摘してもらえる」とか「伝えてもらえる」なんだろう。
文鳥も冒頭の件で、彼女がきちんと伝えてくれたのが嬉しかった。
夫もいろんなことをよく指摘してくれる。ありがたい。

よいところもいろんな人が伝えてくれる。
「話しやすい」はわりと言われるし、大事なことを相談してくれたり雑談に誘ってもらえたりするのでそう思ってくれてる人は実際にいるんだと思う。他にも何かと褒めていただけることはある。みなさん優しい。
いつも本当にありがとうありがとう。

よいこともよくないことも気軽に言ってもらえるように、できる限りみんなと素直にお話ししていきたい。

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