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社長に就任しました(続編)

どうも、カマタテクナスの社長2日目のジェロです。
これまでの経緯を物語的に知ってもらえたらと思い、書いてます。

【前回のあらすじ】
2023年8月に直面した会社倒産の危機。
当時の社長サルバは、ピンチをチャンスに変える精神で少しずつ進めていた事業承継を本格的に進めながら、業績回復を狙った。
次世代三兄妹のジェロ、ニコラ、ジュリアを中心になんとか危機を乗り越えようと様々なチャレンジをやってみる。
果たして、会社存続のゆくえはいかに!?

前回のnote記事 

経営理念・MVVを作ればいいということではない

2023年末に経営理念・MVVなるものを言語化してみたものの、実際の経営数値には当然何も影響は出ません。どうしても言葉ヅラだけだとふわっとしてしていて、正直自分でも口に出すとこそばゆい感じです。
確かに、物事を進めていくには具体的な計画を立てて実行していくことでいわけです。
でも、迷った際に考える基準が言葉として残っているというのは、歴史上でも強いイメージです。
だから、必要だと思ってファミリーでMVVを議論して、言語化してみました。客観的にみると結構変な家族なのだろうなと思います。リビングで集まって、話してましたからね(笑)

引き継ぎの流れ

年が明け、いざ始動!具体的な引き継ぎスケジュールは下記のような感じで進めました。

1月〜3月:現場業務の引き継ぎ

ここでは、特にジェロは営業を引き継ぐことに集中しました。既存でお付き合いしている販売代理店(商社)を先輩社員と一緒に同行して、先方に自社の引き継ぎの話をして回りました。ニコラは、既存の製造や出荷の流れを見直して、改善を進めていたかな。

4月〜7月:責任移譲の引き継ぎ、現場新体制

この期間からは、事務所のデスクも次世代メンバーのみで行いました。ただし問題が起きた時は、シニア世代にすぐにアドバイスを求めたりできるように別部屋にデスクを構えてもらいつつ、製造や出荷作業を中心に次世代のサポートにまわってもらいました。

事実だけ述べるとサラッと書けますが、実際はここに人々の感情の葛藤が絡んでいて、一筋縄ではなかったです。ですが、もう不可抗力的に次世代中心の体制に切り替わっていきました。実際は、ここで結構多くの事業承継が大変なことになるのかと想像がつきます。

新体制

改めて次世代中心の新体制となりました。WELL AIR事業部では、それまで平均年齢が52歳だったのが、新体制では32歳(会長を除く)と大きく若返りました。現場が若いメンバーばかりだと経験不足がデメリットになりますが、会長と顧問など現場から離れた経験値のある人をアドバイザーに置くことで、厚みのある成長チームになれると感じています。

売上の回復

大事な数字のところですが、非常に良い傾向にあります。まさにV字回復を見せています。ここ半年くらいで売り上げ回復のポイントになったところをピックアップしてみます。

最大の大口顧客からの注文数回復

これが一番の要因です。実は、新年早々に大口顧客からの注文が回復する連絡があったのです。それまでは急激な注文増加は、在庫状況もあるので対応が鈍くなっていたようですが、今回は若い体力でがむしゃらに食らいついて、注文数に見合う製造・出荷をこなしていきました。その結果が下記グラフのような回復です。運が良い。。。

売り方の再定義と販促資料のリニューアル

それまでずいぶん昔にデザインしたカタログとCD-ROMを使っていたということで、ここもアップデートに取り組みました。改めて「製品をいかにして世の中に拡販するのか?」この議論をカタログのデザイナーも参加してもらって、進める中で製品の伝えるべきコンセプトが固まってきました。動画もYoutubeチャネルを開設したりしました。素人でもわかってもらえるような伝え方も意識し、ウェルエアーマンというキャラも誕生しました(笑)

英語版のWELL AIR MANも 

直接エンドユーザーに行って学ぶ

うちの製品「WELL AIR」が工場で活躍するようなものなのですが、基本的には代理店商社を介して、エンドユーザーに届いています。したがって、業界素人のジェロやニコラには、世の中でどんな風に使われているのか、潜在顧客がどんな人たちでどんな状況で働いているのかが想像できませんでした。

そこで偶然にもアトツギ支援プログラムや展示会で出会った株式会社イナバ(軍手メーカー)の方に注文いただいた際に取付に直接行ってみました。ここで実際に見て、聞いて、触って、取り付けるという一連の行為が大きな学びになりました。この際にサルバとジェロ、ニコラで行ったのも良い引き継ぎにもなりました。機会を与えてくれたイナバさんに感謝です。

軍手工場にWELL AIRを取り付けるニコラとサルバ(撮影:ジェロ)

とにかく営業に行きまくる

新しいカタログもできて、新たしいプレゼン資料も用意して、いざ営業に出ようということで、5月からはひたすら数を打つことに取り組みました。やっているうちに段々とこの工業界の構造や独特の商習慣を実感していき、試行錯誤するのが楽しくなっているのが、本格的に営業開拓に出始めて3ヶ月ほど経った今日この頃です。数を打ち始めると、見積依頼や注文の問い合わせも増えて、新規顧客への売上も立ち始めて、手応えありという感じです。BtoBの営業・セールスって楽しくて、結構自分には向いているかもとすら思い始めています(笑) 逆に製造は苦手なのですが、そこはニコラが好きでうまく分担ができています。

重たいデモ機(25Kg)を持っての移動、捨てたくなっている時の表情です。

元気があればなんでもできる

まとめると、ピンチになっていてもまだ元気・明るさがあって数をこなすことをすれば、とりあえず一定ラインまでは回復・成長するということ。

最終的な締めくくりが脳筋的で申し訳ないですが、そのぐらいフレッシュということで(笑)

貧すれば鈍するというフレーズが有名なように、ここを脱した今は次なるステージや野望も見えてきました。

これらのことや日々の出来事も綴っていければと思います。これからもみなさんよろしくお願いしマス!!






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