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「一日の決算は一日にやる」

「1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書」
1月2日に登場するのは土光敏夫氏の元秘書である吉良節子氏のお話です。

◆個人は質素に、国は豊かに

昭和61年、電電公社や国鉄の民営化をやり遂げた臨調は解散。その功績を認められ、土光敏夫さんは民間人では初めて生前に「勲一等旭日桐花大綬章」を受賞されました。(中略)
受勲の際、土光さんは「個人は質素に、国は豊かに」とおっしゃいましたが、その人生はまさに言葉通りだったと思います。
メザシが一番のごちそうで、着飾ることを嫌い、背広も鞄も使い古したものを大切に使う。(中略)
私心なく、公私の別に厳しく、質素を好んだ土光さんが、色紙を求められるといつも書いたのは「日新 日日新」という言葉でした。

◆日新 日日新

「今日という一日は天地開闢以来初めて訪れた一日である。それも貧乏人にも王様にもみな平等にやってくる。その行いは昨日よりも今日、今日より明日は新しくなるべきだ」という意味だそうです。
一日の決算は一日にやる。失敗もあるであろう。しかし、昨日を悔やむこともしないし、明日を思い煩うこともしない。新たに今日という清浄無垢な日を迎える。ぼくはこれを銘として、毎朝「今日を精いっぱい生きよう」と誓い、全力を傾けて生きる

◆経歴

「個人は質素に、社会は豊かに」という行革の信条で、1965(昭和40)年、経営難に陥っていた東芝の社長に就任し、見事再建を果たしました。
「社員はこれまでの3倍頭を使い、重役は10倍働け。私はもっと働く」と宣言したほか、「会議は立ったままやれ」「能力があるから地位につけるのではなく、地位について能力を発揮させよ」と、現代でも通じる「土光経営哲学」を説きました。
その経営手腕を買われ、1974(昭和49)年から経団連会長を2期6年にわたって務めました。

石川島播磨重工業社長、東芝社長・会長を歴任、経済団体連合会第4代会長に就任。
第二次臨時行政調査会の会長に就任し、国家の行政改革に取り組みました。

◆感じたこと

常に「無私」の気持ちで「世のため人のため」に生きて多くの改革を行った土光氏は一瞬一瞬を大切に常に全力で物事にあたって来られたのだと感じました。
「失敗は終わりではない。それを追求していくことによって初めて失敗に価値がでてくる」という言葉も残されています。

とかく、「権力や地位がないから」「失敗してはどうしよう」と逃げ出したくなる心が出てくる時もありますが、それではいけない、「誰にも平等に与えられた一日を使って、失敗を恐れず、できることを最大限していこう」と背筋が伸びた思いでした。

「家族の幸せ」という新しい形のサービスですが、必要とされている方に届くように、
自分にできることを日々精いっぱい取り組んで参りたいと思います!

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