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努力の上の辛抱という棒を立てろ_桂小金治
◆経歴
2代目桂 小金治(かつら こきんじ、1926年10月6日 - 2014年11月3日)は、東京府豊多摩郡杉並町(現:東京都杉並区)出身の落語家、俳優、タレント。本名は田辺 幹男(たなべ みきお)。
桂小金治事務所所属。帝京商業学校(現:帝京大学中学校高等学校)卒業[1]。元俳優の山岸快は孫である。(Wikipediaより)
◆友達のハーモニカ
友達の家にいったらハーモニカがあって、吹いてみたらすごく上手に演奏ができたんです。無理だと知りつつも、家に帰ってハーモニカを買ってくれと親父にせがんでみた。
すると親父は、「いい音ならこれで出せ」と神棚の榊の葉を一枚取って、それで「ふるさと」を吹いたんです。あまりの音色のよさに僕は思わず聞き惚れてしまった。
学校の行き帰り、葉っぱをむしっては一人で草笛を練習しました。だけどどんなに頑張ってみても一向に音はでない。諦めて数日でやめてしまいました。
◆努力の上の辛抱
それを知った親父が「一念発起は誰でもする。実行、努力までならみんなする。そこでやめたらドングリの背比べで終わりなんだ。一歩抜きん出るには努力の上の辛抱という棒を立てるんだよ。この棒の上に花が咲くんだ」と。
◆成功した時こそ感謝
来る日も来る日も練習をつづけました。そうやってなんとかメロディーが奏でられるようになったんです。
得意満面の僕を見て親父は言いました。
「何か一つのことができるようになった時、自分ひとりの手柄と思うな。世間の皆様のお力添えと感謝しなさい。錐だってそうじゃないか。片手では揉めぬ」
◆信頼
翌朝、枕元に新聞紙で包んだ細長いものがある。開けてみたらハーモニカでした。(中略)
あまりにも嬉しいものだから、お袋にも話したんです。するとお袋は
「ハーモニカは3日も前に買ってあったんだよ。お父ちゃんが言っていた。あの子はきっと草笛が吹けるようになるからってね」
僕の目から大粒の涙が流れ落ちました。
いまでもこの時の心の震えるような感動は、色褪せることなく心に鮮明に焼き付いています。
◆感想
欲しいものをすぐ買い与えるのではなく、「努力と辛抱と感謝」を学ぶきっかけにしているところが素晴らしいと感じました。
またその上で親が絶対的に子供を信じていることが子供にしっかりと伝わっています。自身の子育てもこうありたいと感じました。
また、お父様の言葉で「一歩抜きん出るには努力の上の辛抱という棒を立てるんだよ。この棒の上に花が咲くんだ」とあります。
私達の事業も始まったばかりです。努力だけでなく、辛抱の棒をたてて「出来るまで続ける」、この気持ちで進めてまいりたいと思います。
(写真はAmazonより引用)
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