「図書館de一句」投句作品発表‼
鎌倉市図書館ＹＡサービス委員会では、令和５年８月15日～９月30日まで、市内の小・中・高校生から図書館や読書にちなんだ俳句・川柳を募集しました。
全部で21句の投句があり、10月27日には市内図書館での発表展示を開始、
11月３日の文化の日には、中央図書館長賞とＹＡサービス賞の発表も行いました。
それぞれに情景がうかがえる作品ですので、鎌倉市図書館だけで楽しむのは勿体ない！ということで、作品をご披露いたします。
どうぞ、お楽しみください♪
（ ）の中は俳号
投句の下の・以下はその俳句を詠んだ場面
季語はなくてもよしとしています
中央図書館長賞
図書館で 安らぎながら 読書する （おつまみ）
ＹＡサービス賞
世界旅行 時間旅行も 叶う場所 （秀斗）
・図書館で色々な国の本や歴史の本を読んでいる場面
本を読む？ 宿題をする？ なやみごと （帽子）
・放課後、読みかけの本とまだやっていない宿題を前にしてなやんでいる場
面。結局本を読んでから宿題をしました。
夏休み 夜更かししても 本を読む （きょうすけ）
・夜、ふとんの中で本を読んでいる場面
ほんたちを みんなかえして いいきもち （カイ）
・みんながちゃんと本を返して、いいきもちになった。
棚眺め 右往左往 本探し （茉莉花）
・図書館で自分の目的の本を探す為、色んな本を探してあっちこっち行って
いる場面
本めくり おし花はらり 舞う記憶 （調味料）
・ふと読書をはじめると、昔作ったおし花がはさまっていて昔の記憶を思い
出す様子
本を読む 十人十色の 好みがある （めぐみ）
感想文 あらすじ読んで 殴り書き （夏休み最終日）
本を読み 色々分かって 楽しいな （龍之介）
図書館で 本を探した 昼休み （福）
走る君 信じて待つよ いつまでも （セリヌンティウス）
友達と 予定を立てて マンガ読む （しろつめ）
本を読み 気分良くなり なぜだろう （ジュースが良かったな）
図書館で 学んだことは 宝物 （深沢太郎）
・図書館で得た知識は今後も役に立つかもしれないという句です。
「リクエスト」 意味も分からず 頼んでる （プープー）
課題やめ 本を読むのが お決まりね （ダイソン）
・図書館で勉強すると最後には決まって本を読んでしまうことを表しました。
図書館は 静かにしよう 思いやり （御前黙）
・さわがしくするのは色んな人に迷惑だから。
久しぶり 読んでみようか 小説を （もりや）
探そうよ 自分の興味 ある本を （ゆら）
図書館の 涼み処を 見つけたよ （幸・恵）
いかがでしたか？素直に気持ちや心情を表現している句もあれば、テーマの読書を少しひねった視点で捉えて詠んだ句もあり、また、図書館員の気持ちを代弁してくれている句もあり（有難いことです）、なかなかに面白かったのではないでしょうか？
鎌倉は松尾芭蕉が詠んだ「鎌倉を 生きて出でけん 初鰹」にも登場し、また、俳人 高浜虚子とその娘 星野立子が住んでいたこともあり、俳句とは縁のある土地ということで今回ＹＡサービスによる企画につながったものです。
良かったと思った句、心に響いた句はあったでしょうか？
少しでも楽しんでいただけたら、嬉しいです。