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けんちん汁がつなぐ姉妹都市~足利給食編~

鎌倉市では、栃木県足利市との姉妹都市提携40周年を迎えました。
それを記念して、鎌倉市立小学校では、栃木県や足利市にちなんだ給食を実施し、新たな発見や出会いがありましたのでご紹介します!

足利給食

鎌倉市にある建長寺発祥の料理といえば?
「けんちん汁」
実は、栃木県足利市の郷土料理も「けんちん汁」なのです。
足利では、節分や十五夜、えびす講(商人のお祭り)などの行事食として、
けんちん汁を食べる風習があるそうです。
鎌倉市立小学校の給食でも、学期ごとに1回は登場しています。
この度、足利市の給食で実施されている「けんちん汁」のレシピを取り寄せたところ、いくつか違いがありました!
まず、
①さといもが使われている(鎌倉市立小では、じゃがいも)
②ごま油を使っていない
③栃木県産のみそが入っている

足利市の給食の「けんちん汁」を再現しようと、栃木県産のみそを取り寄せ、実施しました。

栃木県産みそ入り けんちん汁

なめらかな赤みそで、いつもとは少し違ったけんちん汁を味わうことができました。

けんちん汁以外にも、栃木県や足利市ゆかりの料理や食材を使った給食を提供しました。

             (ソースかつ丼)

ひれカツのソースかつ丼は、足利市発祥と言われているそうです。
足利市の学校給食にも登場します。

             (揚げぎょうざ)

ジャンボなぎょうざは、食缶を開けた瞬間、子どもたちの歓声があがったそうです。栃木県のニラがたっぷり使われています。

      (かんぴょうの卵とじ汁、きんぴら、あえもの)  

全国のかんぴょう生産量第1位(約98%)の栃木県。かんぴょう巻以外では、あまり食べる機会の少ない食材。卵とじ汁は、カットされたかんぴょうや野菜をたくさん入れて、とろみをつけ、栃木県産の卵でとじてあり、体が温まりました。きんぴらもあえものも、好評でした。

           (とり肉のみそにら漬け)

とり肉を栃木県産のみそ、栃木県産のにらなどに漬け込み、オーブンで焼きます。絶妙な焼き加減で仕上がり、新たな美味しい献立が生まれました!

         (下野(しもつけ)ごはん)

栃木県は、昔、下野国(しもつけのくに)と呼ばれていました。
かんぴょう、とり肉、にんじん、ごぼうなど、たくさんの食材が入った混ぜご飯は、とまらぬ美味しさ!

            (もち麦ごはん)

栃木県は、大麦の産地としても有名です。
もち麦を入れて炊いたご飯は、もちもちした仕上がりになり、いつもと異なるプチプチの食感も味わえました。

また、40周年記念ということで、実施に合わせて、子どもたちに鎌倉と足利の食情報をお知らせしました。

今年度、話題になった歴史ドラマには登場しませんでしたが、足利市の名の由来となった「足利氏」は、鎌倉時代~室町時代への移り変わりの中で、北条氏とも深い繋がりがあり、興味深いです。
今回、郷土料理のけんちん汁だけでなく、姉妹都市である足利市や栃木県の食文化を知る機会となりました。