マガジンのカバー画像

進メ、鎌倉ペンギン

101
学校教育やGIGAスクール構想をはじめ、鎌倉スクールコラボファンド、ふるさと寄附金を活用した取組に関する情報を発信。
運営しているクリエイター

#教育長

子どもたちと教育長が話していること -当事者としてチャレンジする子どもへ-

教育長の高橋洋平です。 『内外教育』で掲載されました「第3回 鎌倉教育長日記」を紹介します。(内外教育には許可をいただいています。) 5月は鎌倉市立小中学校、すべての学校・教室を訪問した。校長などから学校の様子やチャレンジについて伺いつつ、子どもたちともたくさん話すようにしている。 「教育長」という人らしいと聞き付けると、陳情する子もいる(笑)。先日は「小学校で鉛筆じゃなくて、シャープペンシルを使えるようにしてください!」と訴えられた。その子に「みんなで議論してみて、必

炭火 -生涯にわたって主体的に学び続ける-

教育長の高橋洋平です。 教育長に就任するに当たって、東京から鎌倉に移り住みました。鎌倉は海や森など自然が豊かな土地です。色とりどりの花を見て、野鳥の歌声を聞いて、春という季節が豊かに流れていくのを肌で感じています。 卒業しても「炭火」のように学ぶ 今年の鎌倉市の卒業式は、4年ぶりに来賓も招き、季節の花と歌声に包まれた素敵な式典を開催することができました。 中学校では、RADWIMPSの「正解」を生徒が選び、合唱する学校が多かったように思われます。 TOKIOの「宙船」

探究 加速する自治体 -寄付で柔軟な学び-

教育長の高橋洋平です。 鎌倉スクールコラボファンドについて、令和6年(2024年)5月27日の日本経済新聞に寄稿文が掲載されましたので、許可を受けてこちらに掲載させていただきます。 未来を生きる子どもたちのためには、未来の視点に立って学びを創造する必要がある。SDGs(持続可能な開発目標)の実現に向けたリアルな社会課題に基づくプロジェクト型学習、人工知能(AI)をはじめとするデジタル技術を活用した個別最適で協働的な学びなどはその一例だ。 しかし、学校現場は未来に向けた教

教育長の多様性と専門性 -教育政策のリーダーシップを考える-

教育長の高橋洋平です。 令和6年度に入り、いくつかの教育関連誌で連載をスタートさせています。 それらの記事をはじめ、教育長の仕事をする上での視点や日々の気付きなどについて、新たに「鎌倉の教育 あれこれ」と題して、鎌倉市教育委員会noteで発信していきたいと考えています。 どうぞよろしくお願いいたします。 経験すべて生かす 私は大学卒業後、文部科学省に入りました。福島県や米国大学への出向などを経て、文科省を退職後、コンサルティング会社に勤め、昨年鎌倉市の教育長に就任しまし