【鎌倉殿通信・第9回】北条義時の邸宅はどこか!?
鎌倉の有力な御家人は、一族で複数の屋敷を持っていました。鎌倉幕府の歴史書『吾妻鏡』を見ると、北条義時の邸宅も複数あったことが分かります。
一つ目は、建保元年(1213)に起こった和田合戦の記述に登場する「小町上」の邸宅です。この邸宅は、現在宝戒寺が建つ場所にあったと考えられているので、仮に「宝戒寺小町亭」と呼ぶことにしましょう。ここは義時の弟・時房の所有となった後、五代執権・時頼の邸宅となりました。その後、北条氏の嫡流・得宗家に伝領され、鎌倉幕府滅亡の際は高時の邸宅となって