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【睡眠】あなたは朝方、夜型? 睡眠に着目したビジネスや政策の可能性
声を形に、新しい日南
今日は人生の3分の1を占めていると言われる「睡眠」について書きます。
私は平日毎朝、日南駅前で辻立ちをしています。そのため、早起きが習慣化していますがもっと早い時間帯から散歩や農作業に取り組む高齢の方も多いですよね。頭が下がります。
高齢の方に限らず、実は宮崎県は日本一早起きが多いとのデータも。日南市民にとっても切っても切り離せない大事な「睡眠」に着目した政策やビジネスの可能性について着目していきます!
年代によって変わる朝型、夜型
最近、ノーベル賞の有力候補の先生として注目を浴びている睡眠研究の第一人者、柳沢正史さん。
睡眠を制御する物質を発見した先生ですが、この先生はトークも上手くて、よくテレビや動画で話しているのを見ると、聞き入ってしまいます。
若者的には、ポケモンスリープの監修をしている先生だと言えば、分かりやすいでしょうか。
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必要な睡眠時間が年齢とともに変わるということと、体内時計そのものが、年齢とともに大きく変化するとい うことが知られています。例えば、10 歳の子ども、小学生は平均すると“朝型”なんです。ところが、思春期に なって 15、16 歳、20 歳ぐらいになると、この体内時計が、平均 2 時間遅れるとされています。そして、20 代 30 代は、平均的に“夜型”になるんですね。もちろん個人差がありますが、平均的には夜型になる。30 代 40 代 はだんだん戻っていって、中年以降になると、元どおり“朝型”になる。70 歳、80 歳ぐらいになると、もっと “朝型”になるんですね。だから多くのおじいさんおばあさんは、朝型、早寝早起きの人が多いということです。 どうしてこういう変化が起こるのか。メカニズムがよく分かってないんですが、少なくともこの変化は、社会 的なものではなくて、生物学的な変化であると言われています。だから、例えば高校生は平均的に夜型なので、 朝起きるのはそもそも不得意なんです。逆に、夜はなかなか眠くならないわけです。そういう子たちに、朝の 課外活動や朝練があったりして、早く起きなくてはならない。通学時間も結構かかる。それで早起きをさせて いると、結局睡眠時間が削られてしまうということになるんです。そこに目をつけて、アメリカではいろいろ な自治区が、高校の始業時間を遅らせる、別に授業時間が短くなるわけではなくて、その分夕方遅くまでやる んですけれど、始業時間を遅くずらす“Start School Later 運動”というのをやっています。地区によっては、そ れをやっただけで成績が上がったというデータが出ているところもあるということです。
個人差はあるのですが、年齢によって睡眠の朝型、昼型は変わっていくということです。
特に、高校生は夜型が多いです。昔なら夜更かししてオールナイトニッポンを聞き、現代ならスマホをいつまでも触ってしまう。
そして朝、寝不足で学校にいき、授業中に寝てしまい先生に怒られる、みたいなイメージでしょうか。
始業時間の変更や昼寝導入で能力向上?
アメリカの大学では、始業時間を遅らせるだけで、生徒たちの成績が上がったというデータもあるそうです。
熊本県立宇土高校では「ウトウトタイム」と称して、10分間の昼寝を導入して、朝の睡眠不足の解消に努めています。同校のホームページによると、この取り組みによって、成績や部活動のパフォーマンスが上がっているそうです。
日本一早起きが多い宮崎県
宮崎県は、日本一早起きが多い県という調査結果があるのはご存じでしょうか。
朝課外が原因?
その原因の一つが朝課外だと言われています。
通常の授業の前に朝課外と呼ばれる授業を実施しているためその分、高校生はめちゃくちゃ朝早く実働してます。
私も高校生の頃は毎朝5時半に起きてました。
そして、その高校生に弁当をつくる保護者の朝はもっと早いです。
こうした取り組みが、全体的に宮崎県民を早起きにさせている可能性があります。先ほどの柳沢先生が説明する睡眠の特徴に逆行していますね…。
宮崎県には大手の予備校がないので、高校が朝課外などの取り組みをして、授業の時間を確保しているケースが多いです。でも、今はオンラインでいろいろな講師の授業を受けられるようになっていますし、睡眠時間を削って勉強するのはむしろ、効率が悪いです。
結局、学校で授業をしっかりと聞いて、その内容を自分で噛み砕いて、本質を刷り込ませる自習が大事なんですよね。
授業をしない塾、武田塾じゃないですが、朝の始業時間を遅らせて、日南全体で生徒たちが放課後に自習ができる場所を整えたほうが、成績が伸びるんじゃないでしょうか。
やっぱり、一人だとどうしてもくじけてしまいますが、みんなで勉強できる場所があると、学力も伸びると思います。
早朝時間帯のビジネスの可能性
話は変わりますが、私はコメダ珈琲が好きです!
記者時代は多いとき、週7回くらいコメダに通っていました。早朝にパンやコーヒーをゆっくりと味わいながら、新聞を読める環境は得難いものでした。
早朝の時間帯って、だいたい年配の方が多かったんですよね。
コメダは朝7時くらいから空いているのですが、年配の方は朝型なので、この時間くらいからでも全然、人がいます。むしろ開店待ちの人もいます。
早朝時間の喫茶店がない日南
一方、日南市は朝7時くらいから空いている店がほとんどありません。
この朝の時間帯を有効に活用して、年配の方々がゆっくり新聞を読んだり、談笑したりできる環境をつくれば、需要があるんじゃないでしょうか。
ただ、これをコメダ珈琲のフランチャイズとしてやれば、初期投資が莫大にかかるでしょうし、結局は地域のお金が名古屋に吸い上げられてしまいます。
最初は小さい箱でビジネスを始めて、軌道に乗ってから規模を拡大していく。そういう風に地域の憩いの場が広がっていけばいいな、と思います。
行政としては、エリアごとの年齢層をしっかりと把握し、それをオープンデータとして公開しておく。そうすれば、民間でビジネスを始める際の、手助けになると思います。
日南は朝型経済に移行している
日南市は65歳以上の方が4割です。
その比率はさらに上がっていきます。すでに朝型経済に移行していると言えるでしょう。
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高校生は夜型、年配の方々は朝型。避けがたい睡眠の特徴をしっかりと理解して、政策やビジネスを展開していくことも大事だと思っています。
上手に睡眠に付き合いながら、新しい日南を作っていきましょうー!
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