どっかの変なカットマンのブログ 2019年10月20日 水谷隼選手(木下)対チュセヒョク選手(琉球)

水谷隼選手のドイツオープンでの活躍を受け、せっかくなので、過去の試合を振り返ろうと思い、この試合を上げました。ちなみに、直近では、水谷選手はチュ選手にTリーグで敗北しているので、水谷選手のリベンジ戦になりました。

■過去の試合戦績
・直近の試合戦績 Tリーグ 2019年8月31日
水谷 1−3 チュ
・2016年以前の試合戦績
水谷 3勝 チュ 6勝

詳細は卓球ナビでhttps://takkyu-navi.jp/player/players_matches/1/14

■各セットの展開
・試合結果  水谷  3ー1  チュ
・1セット目 水谷 11ー5  チュ
→チュ選手は、序盤からレシーブを攻撃的にしましたが、上手く決まりませんでした。一方、水谷選手は、フォアミドル攻めを起点としたカット打ちにより、水谷選手がセットを取りました。
・2セット目 水谷 11ー10 チュ
→チュ選手は、1セット目とは打って変わって積極的に打ち込んでいくものの、水谷選手がフォアミドルを中心としたカット打ちでプレッシャーをかけ続け、水谷選手がセットを取りました。
・3セット目 水谷 10ー11 チュ
→明らかにチュ選手の劣勢でしたが、なんとか水谷選手の隙をつく攻撃でセットを取り返しました。
・4セット目 水谷 11ー3  チュ
→最終ゲームは、3セット目の汚名返上と言わんばかりの広角なカット打ち、サーブなどで得点を重ね、水谷選手が勝利しました。

■スーパープレー
・2セット目 1−1 水谷選手の素晴らしいロビング!!
・3セット目 7−8 この試合一番のラリー!!

■見どころ
・水谷選手のカット攻略
この試合の水谷選手のゲームメイクは完璧でしたね。まず、1セット目のカットラリーで相手より優位に立ち、2セット目で相手の攻撃の引き出しを出しつくさせ、最終的にチュ選手に攻撃すらも十分にさせない立ち回りを見せていました。カットマンの立場からするとラリーで優位に立てないと分の悪い攻撃に頼らざるを得なくなるため、その時点で勝つのは非常に難しいです。その証拠にカットマンの生命線であるバックカットを水谷選手は、しっかりコースを狙える余裕がありました。今回は水谷選手の貫禄勝ちでした。

・3セット目のチュ選手の粘り
今回チュ選手は、序盤から常に劣勢を強いられる辛い試合でしたが、3セット目はなんとか奪い返していました。カットが通用しないなら、回り込んでドライブしたり、無理やりループドライブをカウンターしたり、なんとか攻撃で取り返すという姿勢でしたね。プロの試合では、逆転は難しいですが、一般人レベルでは簡単に試合がひっくり返ることもざらにあるので、見習うべきところかなと思ってみたりしました。諦めたら試合終了ですしね。

■後記
水谷選手のカット攻略は、素晴らしいの一言ですね。サーブ、ドライブ、ストップ、すべての引き出しが多い印象です。また、最近の水谷選手はドイツオープンでの活躍があり、2016年の強い水谷選手が戻ってきた感覚で嬉しい限りです(*^^*)

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