ハーフが思うアイデンティティ
アニメのネタバレも含みますので、ネタバレを見たくない方は気を付けてください。
《日本沈没2020》を観終わってから、寝る前に色々考えた。
自分のアイデンティティについて
自分は日本生まれ台湾育ちのハーフ、国籍はただの法律上なもの、自分は本当に日本人かとずっと考えた。
5歳で台湾に行った時、日本に対する記憶はアンパンマンとセーラームーンに止まっている。自分は周りの子供たちと変わらないと思っていた、でも言葉の壁とちょっとした違和感で友達が少なかった。
小学校に上がって中国語が少しづつ上達できて、友達がたくさんできて、日本語も完全に忘れられた、自分は台湾人だと思うことになった。
名前は日本名のままだったから、高校の歴史の授業で先生が気を使ってくれた。台湾の日本時代の部分に入る前に、私を呼び出して、「これからちょっと片寄った内容があるかもしれないので、もし聞きたくないなら自習してもいいよ。」と言われた。先生は本当に優しい人と思った、でも自分は台湾人じゃないんだと久々に感じた。
日本に戻った時、また言葉の壁で「外国人」と思われている。
自分は一体「なに人」だろうとまた考え始めた。
だから、アニメの中の剛(主人公の弟)が日本代表になった時に言った「エストニア代表でもいいのに」に共感ができた。
「出身はどこ?」と聞かれた時、本当に何で答えばいいかで悩むことが多かった、地球人は正解と思っているけど、言ったことがない。基本は「千葉です。」と答える、もちろん突っ込まれることが多いが、おかげで友達が作れやすくなった。
家族と仲間がいるところは、
私の家である
と心境を変えた。
人格形成したときは台湾にいたから、台湾人の思考回路になっていると感じた、でも日本語で喋るときは日本人、中国語で喋るときは台湾人と今は思っている。
「国」について
日本より、台湾の方が「消える」危険に迫られている。小さい時から、「国の定義」と言う話題は身の回り普通にされる。
今の台湾ができたのは、短い歴史の中で今は頑張って色んな文化を残そうとしている。色んな人が台湾を占領してたり、移民したりしてきた、悪い事件たくさんあったが、いいこともたくさんある。
台湾の中で、「国の定義」がまだまとまってないし、世界に「国」として受け入れられるまで時間かかるけど、文化が消されないようにみんなが努力している。
香港は国ではないが、自分達の思想を持つことができたから、香港人として誇りを持っている友達が多かった。でも今は新しい法律のせいで、自由が奪われた、今までの文化も少しづつ消されるだろう。
自由を求めて、香港から台湾への移民が増えてきた。
アニメの最後で、ロシアと中国が生き残った日本人を難民として引き取ってくれるのは、日本の文化が尊重されて、消えて欲しくないから。
台湾人の視点からすると、ちょっと羨ましい。
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