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社長のあるべき姿を教えてくれるマンガ『アルスラーン戦記』

年始におすすめしたマンガの1つ。
人に紹介するならしっかり語りたいと思って読み直しました。

前回読んだときは8巻くらいまで発売されていたので「もしかしたら完結したかも??」と思って最新の14巻まで読みましたが、全然完結してなかったです。笑

一般的には軍事、戦略ものというジャンルだと思います。「キングダム」とはまた異なる視点からこの道の面白さを伝えてくれる作品です。そして作画は「鋼の錬金術師」の荒川弘さん、これもまた時代とマッチしている気がします。

3行でわかるアルスラーン戦記

・栄華を誇ったパルス王国は、王の側近の裏切りもあって侵攻してきたルシタニアとの戦いに大敗北してしまう。
・初陣だったアルスラーンはかろうじて生き延び仲間と共に身を隠し、復讐戦の準備を決心する。これは王太子アルスラーンが国を取り戻す物語
・小説から始まり、劇場、ビデオ、テレビ各アニメ、ゲーム化と幅広いジャンルで人気。ファンタジー世界に親しみやすいマンガ版はアルのオススメ!

アルより引用)


参謀は未来の宮廷画家

ぼくが好きなシーンはこんなところ。有能でひねくれ者のナルサスを、参謀として仲間に引き入れるための口説き文句です。

いや 金でおぬしの忠誠心が買えるとは思わぬ

ナルサス卿
おぬしを宮廷画家としてむかえよう

この前に実は、ナルサスの描いた絵をアルスラーンは見ていました。そのとき「?」と感じたにも関わらず、このセリフを言ったわけです。

いや……
すごい物を見た……


王者の資格

こうして仲間になったナルサスは、王を目指す主人公アルスラーンに様々なシーンで問いかけをします。これがまた勉強になる。

王は兵士たちの苦しみを見て涙を流し
自分の食事を兵士たちに分けてやった…

この王の行為をどう思われますか 殿下

この王は王者の資格を持たぬ卑怯者です

わずかな自分の食事を分け与えることで己の情け深さに陶酔し
多くの兵を飢えさせたまま責任を免れようとしたのです


王すなわち、ぼくにとっては企業のトップたるものどうあるべきか、ということを教えてくれます。


臣下たる者の役目

こんなことを言ってくれる人が側にいるとめちゃくちゃ楽ですよね。

失礼ながら王者たる者は策略や武勇を誇るべきではありません
それは臣下たる者の役目です


もちろん仕事、社会において人には適材適所があります。ただ「社会」と一言で言っても複雑です。このマンガは戦争をしている時代、序列もハッキリしています。でも今は公平や自由が好まれていますよね。

こんなにいろんなことを教えてくれる『アルスラーン戦記』を読んでいて、ぼくが辛いなと思ったことを書くとすれば、物語が全部新しいことです。

史実を基にされているわけではないので、国、登場人物と、、ありとあらゆる名前がでてきます。そして何となく似ている。これをしっかり分かっていないと物語の途中でこんがらがったりします..全てオリジナルなのが逆に凄いところでもありますが。

それくらいですかね。

14巻まで読んだところでは、王の息子アルスラーンの出生と一族の秘密、王位継承争いの裏側、まだ表には出ていないがどうやら特別な術を使うとされている人物の存在など、、まだまだ謎がてんこ盛りです。

ぜひ一度読んでみてください。



それではまた明日。

最後に。
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