ただの探偵ものじゃない!「北北西に曇と往け」
今回紹介するのは『北北西に曇と往け』。2019年のマンガ大賞にノミネートされたことでも注目を集めた作品です。まだ3巻までしか出てないですが、ストーリー展開のバランスがよくてオススメです。(聞き手:成瀬夏実)
どういう漫画ですか?
多分ミステリー要素あると思うんですよ。ただ、まだ3巻までしか出てないので、はっきりとは言えないんですけど。
物語は、車が故障しちゃうところからスタートするんですけど、主人公は車と会話できるんです。「動けるか?」「怒ってるのか?」と聞けば、車が光始めて、ピピピピみたいな。
...!? 車と会話は斜め上ですね(笑)
斜め上ですね。17歳の主人公・御山慧は探偵で、いろんなクライアントに対して問題を解決していくんです。
たとえば1巻で人探しを依頼されていて、たどり着いた先にあったのが、探していた人が乗ってた車。ここでも車と会話しながら解決の糸口を探して行くんです。
車と会話しながら解決!?新しい…
ちなみに車だけではなく電化製品とも会話できます(笑)
ちょっと変わった探偵モノってかんじがするんですが、ミステリー要素ってどんなところですか?
最初の何回かは、依頼主からの問題を解決していくんです。2巻からは探偵仕事より1巻の最後に登場した弟の謎に迫っていく感じなんです。弟もなにか能力を持っているのか、何かを隠してるのか。
なるほど。最初は探偵の仕事の話からだんだん、弟が何を隠してるのか、というミステリー要素が出てくるんですね。
そうです。この漫画を読んで、アイスランドが舞台なんですけど、アイスランドに行きたいと思いました。ここで住むって大らかな考え方になるんだなとか。この漫画を読んで、ここに行きたいって思ったの久しぶりで。
Amazonでも、あまり馴染みのないアイスランドに興味を持ったというコメントが多いですね。
僕らって日常の中で生きてて、六本木とかもいろんなものが溢れてるじゃないですか。でも田舎とか行くと、自然しかないじゃないですか。そういう暮らしの豊かさをもう1回思い出させてくれると言うか。
僕は誰が何を飲むかとか興味ないけど、誰々は毎日コーヒーしか飲まないとか、そういう細かい事に気付かせてもらえるような。
アイスランドの空気がマンガから伝わるんですね。
あと、ぼくは結構ダラダラ続く漫画って好きじゃないんですよ。何か展開があって欲しいし、単純な探偵業にアイスランドの景色ぶち込んどいてっていう漫画じゃなくて、ちょっとそこにミステリー要素を組み込んでたりする。アイスランドの良いところ、人と人との良いところ、且つミステリーなところみたいなところも全部いい。この『北北西に雲と往け』というタイトルから全ていい塩梅なんです。
なるほど。バランスが良いマンガなんですね。
バランスが良い。
たとえ長い漫画でも、一応読むんですか?だらだら続くみたいな…。
読むんですけど、途中で違う漫画に浮気したりします。
一旦置いといてみたいな(笑)
一旦置いといて。例えば何かよくある話で、最初の1、2巻って、漫画って多分面白いんですよ。だからもうそこがないと続かないといけないから。でも、今度続くと膨らませなきゃいけないじゃないですか。急に登場人物が増えたりするんですよ。そうなると今度はそれを覚えなきゃいけなくなるから、ちょっと億劫になったりするんですよ。
わかります。名前が全然覚えられないっていう。
そうなんですよ。急に物語大きくなって、実は!みたいな(笑)それはそれでいいんですけど、その展開が2回ぐらい続いたりすると、1回僕はちょっとパタッと別のやつにいきますね(笑)
すると、このマンガはバランスがいいってところが推しポイントですね。
むしろまだ3巻までしか出てないので、今からでも全然遅くないので、一緒に読んでいきましょう!
ぼく、このマンガ好きだなって思ったのはこういう描写の仕方なんですよね。ちょっと考えればわかる、でも普段はそれを言われることもないし、でもこの漫画はそういうのを思い出させてくれるんですよね。
水曜日で今日はマンガでしたが、最後まで読んで頂きありがとうございます!またスキ・いいねもよろしくお願いします。このマンガについてのコメントやそれ以外のコメントもぜひ!あとこの漫画どうですか?ってのがあればそれも。あとはUUUM MANGAもご視聴ください!日々新しいコンテンツが追加されますので!
それではまた明日!
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