家族さえもプロデュースする!その裏にとてつもない家族愛が.. 水曜企画 note対談 椎木隆太さん vol.2
今週も水曜日で対談企画です。
前回に続き、椎木隆太さんとです。前回は以下のリンクよりご覧ください。
それでは早速後編スタートです!
20分くらいで、オセロの石がパタパタパタって変わるのを感じた
鎌田:世界が変わりましたか?鷹の爪ができてから。
椎木:はい。当時ネットの一部では、面白いコンテンツを作るフロッグマンっていうクリエイターがいるという認知がされていて、彼の次なる展開を期待されてたんです。だから、彼には僕と組んだからこそ可能になるという展開を実現させないと、彼自身でファン向けにやった方がいいんじゃないかって発想になっちゃうだろうな、と思っていました。
そこで彼個人では為しえないもので、僕ができる部分、たとえば資金を大量に使ったビジネス展開です。スタジオを作るために6000万円の資金調達をして、TV局とネゴして、彼と出会って半年後、調達したお金をほとんど注ぎ込んでTVシリーズをやることに決まりました。
放送が決まって、フロッグマンがDLEに正式にジョインして単身上京してくれたのが2006年1月、TVシリーズ始まったのが4月なので、ありえないスピードで動いてたんですけど。
鎌田:おおー
椎木:彼は、個人だったら絶対にTVにはいけないっていうのがあって。何千万かかけて一社提でTVシリーズやれたのは、すごく大きいなって思いますね。
鎌田:なるほどー。作品って当たる時もあれば、当然、当たらない時もあるじゃないですか?
椎木:はい
鎌田:鷹の爪が、誰もが知っているような作品まで上り詰めていった時の景色というか、どういう気持ちだったんですか?
椎木:そうですね… あの頃「のまネコ騒動」があったんです。のまネコっていうネットの人たちに親しまれていたキャラクターがあって。(鎌田メモ:某掲示板で有名だったアスキーアートですね)それを企業が商用化する話が出て、そこで「インターネットの世界で愛されているIPをお金にするとは何事だ!」と。
鎌田:はい、ありました。
椎木:僕たちの中で「インターネットって面白いものごろごろしてるけど、いざ儲けようとする際に、必ずこういう批判ってあるよね!」というのがあって。フロッグマンとTVシリーズ仕掛ける時、まさにのまネコ騒動の延長の議論がすごくあったんです。
鎌田:へー
椎木:インターネットの世界で評価され人気者であったフロッグマンでも「あんなクオリティーで、TV出ちゃいかんだろ!」とか「たかがネットの住民が勘違いしてそこまでやっちゃダメだ!」「しかも金を儲けようとしている匂いがする!」と。
インターネットの人たちからすると「見損なったぞ!フロッグマン!」とすごくネガティブな空気だったんですよね。
鎌田:なるほど。。
椎木:僕達もそこは敏感なので某掲示板をずっとウォッチしてました。で、放送前はボロクソ。放送始まってオープニング「やっぱりクソ」。開始から1、2分でも「想像通りのクソアニメ。TV放送になっても相変わらずの紙芝居みたいなクオリティじゃないか」と。・・・でも5分くらい経つと「クスッ!」とか出てくるんですよ。で、だんだん「めっちゃ笑える」「すごい世界観だ!」と。
鎌田:うん
椎木:で、放送終了の時には「今年いちばんの神アニメ!」って書いてあって。「た〜か〜の〜つ〜め〜」って決め台詞連呼してくれて。
鎌田:(笑)
椎木:その20〜30分くらいで、オセロの石がパタパタパタって変わるのを感じたんですよね。これは僕達、時代や業界を変えられるんじゃないか!?と思ったんです。
僕がそう思った理由のひとつはコンテンツの面白さというのはありましたけど、フロッグマンっていうひとりの人間にも、メディア受けするストーリーがいっぱいあるなと思ったんですよ。
東京生まれで東京で頑張ってたけど、仕事で敗れて島根に逃げるように移り住んだ。一度こっぴどく夢破れた負け犬が、インターネットっていう時代の武器を手に入れてひとりで島根から、人生を賭けた反撃を仕掛ける…みたいな(笑)そのストーリーが時代に合っていると、そこを前面に押し出していこう!と。
目論見通り、新聞社とかテレビとかのいろんな人が話を聞きたい、一緒に何かやりたいと応援してくれました。
鎌田:うんうん
椎木:イベントをすると、アニプレックスの時に見ていたコアなアニメファン層とは全然違って、本当に普通のお笑い好きや深夜番組好きな人が喜んでくれてるっていうのがわかったんです。
で、イベントを見たTOHOシネマズの人が「これは一体ナニゴトなんですか?」と興味を持ってくれたんです。お話しの中でTOHOシネマズの方が「お客様がマナームービーを見ていない」とおっしゃったので、「僕たちならお客様が喜んで見てくれるようなマナームービーを作れます!」と。「タダならいいですよ!」「タダでやります!」という感じで1週間後に納品しました。全国のTOHOシネマズでマナームービーをかけていただいたことで何年間も露出ができて、「鷹の爪団ってなぜか見かけるよなー、なんか気になるなー」っていう存在になって。
そうやって、ひとつひとつ得たチャンスに、そこに…なんていうんですかね?
鎌田:糸口?
椎木:そう、糸口を見つけるしかない!っていう状態の中でやってきたっていう感じはありますね。
密度が必要ないマネタイズ方法ができたんじゃないかなと
鎌田:15年経った今はDLEという会社をどういう風に見えてるんですか?椎木さんからすると。
椎木:鎌田さんご存知だと思いますけど、今NFTが急速に認知されてます。(鎌田メモ:Non-Fungible Token / 非代替性トークン デジタルコンテンツに真贋や唯一性を付与できる技術)
鎌田:はい。
椎木:今までの僕達、DLEが大事にしてきたコンテンツの作り方やヒットの作り方っていうのはクラッシックなヒットの作り方だと思ってまして。
僕は、ヒットには密度が非常に大事なことだと思ってやっていたんですね。
クラスの結構な人数が知っているとなった時に、他のメンバーもそれを自動的に知るようになって、そのクラスの全員が知ってる状態になるっていうのが、昔で言えばドリフターズのヒットであり、そういう密度が大事と思っていました。
そして、お金を生むとすると、クラスの皆が愛しているキャラクターを玩具として欲しいという欲求が生まれ、プリキュアとか仮面ライダーのグッズ販売に繋がりました。そこまで持っていくにはすごくお金や時間、手前がかかります。密度を作るのって作品のパワーももちろんですけど、お金のパワー、会社のパワーが必要とされていたんですね。
鎌田:はい。
椎木:でも昨今はUUUMさんのビジネスのように、見てくれる人が各地に散在してもトータルで視聴数が多ければ密度は関係なくビジネスが成立する時代になりました。
鎌田:うんうん。
椎木:そんな時代になってもグッズを売るとかD2Cとかをやる時に、ある程度の密度っていうのはあったほうがスピード感出ると思っていました。でもNFTによって密度が必要ないのに大きなマネタイズが狙える方法ができたんじゃないかなと思うんです。アニメとかマンガ等のIPを取り扱っている我々にとって、国境とか密度とかを意識せず大きなアップサイドを狙えるNFTを利用しない手はないなと思っています。
鎌田:ふーん、面白い。確かにIPというのは突き詰めると最終ゴールに近いですもんね。
椎木:そうですね。トレーディングカードって元々ものすごい市場規模があるんですが、NFTってデジタルトレーディングカード的な展開も狙えると思います。例えば遊戯王のように。そのアニメを好きになってNFTカード買う人もいれば、カードゲームが面白いと思って強くなるためにNFTカードを集める人もいる。あるいはカードゲームのやり方がわからなくても絵柄や資産価値が魅力でNFTカードだけ集める人もでてきて。
鎌田:(笑)
椎木:アニメを見てカードが欲しくなるでも、ゲームをやって欲しくなるでも、いろんな入り方があっていいと思うんですけど、デジタルアセットのマーケットができて、セカンダリーマーケットもできて、世界中にファンが居てとなると、かなりの成長余力はあるなと思っていて。そこを狙った作り方も必要になるんだろうなと思っているところです。
鎌田:なるほどね。まさに昔と今のIPビジネスの成功のしかたと作り方がそこに詰まってますね。
椎木:はい、そうですね。
ひとりの目の前のお客様を喜ばせる、その向こうに何百人、何千人の人の喜びがあるっていうのが大事にしていること
鎌田:ここまでは会社の話を伺いましたが、そろそろ椎木さん個人の話を聞かせてください。
椎木:はい!
鎌田:いま、椎木さん個人としてはまっているものとか、趣味はありますか?
椎木:僕は今、花ですね。
鎌田:花!?
椎木:はい、花を生けたりするのが大好きですね。
鎌田:それは今ということですか?もともと?ご自身で好きになったんですか?
椎木:えーっと今ですね。1年くらい前から始めて。
鎌田:生けた花はご自宅に飾ってあって?!
椎木:はい、家族に「おおーいいね!今回!」と言われるみたいな。
鎌田:へーーーー
椎木:で、家内にちょっと直されちゃったりして「え!触んないでよ。これ、アートなんだからさ!」とか。
鎌田:(笑)
椎木:「正解ないんだから、いいじゃん!」みたいな。
鎌田:へー何で花になったんですか?
椎木:やっぱり、家時間が長くなったのはあるかもしれないです。あと、やっぱり、花が、華やいだ雰囲気がすごく好きなので。
鎌田: ふーん
椎木:家具って、見慣れちゃうとどんなにいい家具を買おうと、日常の雰囲気になっちゃうじゃないですか。
鎌田: なるほど!!
椎木:でもそこに、日頃と違う季節感とかインパクトがあることによって、家具も違う見え方がするし、部屋の雰囲気も違う感じがして。新たな気付きが与えられるっていう意味で、日常のスパイスっていうか、すごく気持ちいいんですよね。
鎌田: 見慣れないようにするには、どれくらいのペースで生けるものなんですか?
椎木:1週間に1回くらいのペースですね。週末とか、平日の時間空いた時にお花屋さん行って、これとこれとこれって。家内と一緒に買いに。
鎌田: めっちゃいい話じゃないですかー(笑)
椎木:(笑)いつもそんなことやってますね。
鎌田: それまでは、お花に詳しかったわけでもないんですか?
椎木:違いますね。
鎌田:ほー
椎木:ただ、仕事柄なのか、美しいもの華やいだものを見ることや、美しいものや素敵なものを揃えたりするのがすごく好きで。必ずしも高いものとかの意味じゃなく。そういう自分のこだわりが会社のこだわりにも繋がってくると感じながらやっていますね。美的意識を自分のテーマとして生きているような気もします。
鎌田: ほおー、ちなみに花の前にこったものはありますか?
椎木:お茶文化とか。ああいった精神性のあるお茶文化が好きで。
鎌田:へー
椎木:ただ、お点前がなんとかっていうのはあんまり好きじゃないんですよ。僕はあれは違うなって。別に喧嘩売ってるわけじゃないんですけど(笑)
鎌田:椎木さんの中ではちょっと違うっていうことですよね?
椎木:はい、僕の中ではあのお作法を学びたいっていうのはなくて、お客様をもてなす時に心を割いて、お客様が何に対して喜ぶのか、今どんな精神状態なのか、どんな風におもてなししたらいいんだろう?って考えてお客様を招くっていうのが、日本人の根幹としてあるんじゃないかというのが、お茶の道にはあると思っていて。
それは決してこうやってお作法しましょう!っていう型にはまったようなものではなくて、人をお招きしておもてなしするには、お客様に合わせて考え抜かないといけなくて。
鎌田:うんうん
椎木:むしろお作法っていうのは、僕にとってはどうでもよくって。そこの精神、人をおもてなしするっていうところにエンターテインメントの本質があるんじゃないかなって思ってるんですよね。
鎌田:ふーーん
椎木:ひとりの目の前のお客様を喜ばせる、その向こうに何百人、何千人の人の喜びがあるっていうのがなんとなく僕の中で大事にしていることかもしれないですね。だから作品も、僕が作るものは必ず、家内や娘、息子が喜んでくれるかっていう目線で、家族3人がどう受けてくれるか、面白い!っていってくれるかどうかを考えた向こうに、世の中があるっていう感じですかね。
鎌田:ほー、ご家族からは手厳しい意見が出ることもあるんですか?
椎木:もちろんです!!特に、娘あたりは、なかなかいいね!とは言ってくれないんで。
鎌田:(笑)そうなんだ!
家族もプロデュースしてるっていう意識はあります
鎌田:そう言えば、僕、ちょうど聞きたいことがあったんです。昨日たまたま、オフィスでテレビ見ながら仕事してて、娘さんがでてらっしゃったんですけど。(鎌田メモ:娘さんは、中学生でマーケティング会社を起業した、株式会社AMF社長の椎木里佳さんです)
椎木:Nスタですかね?
鎌田:そうですね、で、今日ちょうどお会いするから、なんかの縁だなーって思ったんですけど。
椎木:おおー(笑)
鎌田:ネットで色々見てると、父親は社長、娘も社長!みたいなことも色々見ますが、今時点で、結構年頃の娘さんと会話とかするのかな?って思って。どうなんですか?と。
椎木:僕、さっき趣味について、あえて花と言いましたけど、本当の意味での趣味は間違いなく家族なんですよね。もっとしぼって言うと究極的には家内といかに素敵な時間を過ごすかって言うのが僕の趣味です。
鎌田:ほお。
椎木:お互い19で出会って35年経ってるんですけど、今でもめちゃくちゃ仲がいいという夫婦、いつまで経っても仲がいいっていうのを、息子と娘に見せることがすごく重要な僕のテーマで。
鎌田:うーーーん
椎木:目の前のひとりの女性である家内と19で出会って結婚して。僕が死ぬ際には、「最後まで夫にものすごく愛されて、色々な世界を見せてもらって、想像絶するぐらい幸せだった!」と家内に思ってもらいながら死にたいとずっと思っているので。そこを家族に見てもらいたいっていうのが僕のテーマですね。
その中で、上場したとか色んな問題があったとかは、ひとつの家族の…
鎌田:超えるべきイベント!みたいな?
椎木:はい、そうですね!家族の絆が強くなったり、大事なものは何かを見極めるためのイベントだった、というのが、僕の理解のしかたですね。
鎌田:なるほどね。35年っていうのはすごいですね!すてき!
椎木:娘にも、仕事をやってて楽しそうとか大変そうとかいうところを見せたりも当然しますけれども、一番見せたい姿っていうのは、家内との関係。
で、娘と今、どういった会話をしているかっていうと、まあめちゃくちゃ仲いいですね。
鎌田:ほおー
椎木:昨日もちょっと早く寝ようと思って12時頃、寝るって言って。家内とハグして「おやすみー」ってやってたら、娘が見て「サンドイッチー!」っていって娘が入ってきて3人でハグしてたっていう(笑)
鎌田:鎌田:へー!めっちゃ仲いい!(笑)
椎木:相互依存なんですよね(笑)僕も家族に依存してますし、家族も僕に依存してる。でもそこが、みんなのエネルギーの源になっているなってのはあるので、なにしろ家族仲良くいよう!って。
鎌田:ここ最近でめずらしいぐらいの絵に描いたような家族ですね。
椎木:そうですかねえ(笑)まあ確かに、僕の中ではいろんな作品プロデュースしてきましたが、家族もプロデュースしてるっていう意識はありますから。
鎌田:おお!
椎木:自分の最も人生を懸けるに値する作品だと思ってますし、間違いなく自分がいちばん誇るべき作品だな!って思ってますね。
鎌田:なるほど!いいなー!
娘がこの会社名にすると言ってくれた時は、家族の絆を確認した瞬間
鎌田:時間も迫ってきたので、あとひとつ質問させてください。さっきお花とかお茶の話、聞かせてもらったんですけど、僕、色んな人とお話しするとき、買ってるものとか、読んでるマンガとか聞くとめっちゃ発見があるな!と思ってるんです。
椎木:ええ。
鎌田:マンガでも本でも、商品でも、椎木さんが、百発百中でこれ買いなよ!っておススメするものってなんなんだろう?と思って。
椎木:うーんそうですねー。下世話なところからいくと…
鎌田:下世話なところから(笑)
椎木:下世話というかちょっと番宣じゃないか!っていうところからいくと(笑)
鎌田:言ってください!!
椎木:うちの作品で「耐え子の日常」っていうのがあるんですけど、これは僕、個人的にはまってますね!
椎木:会社のものとか関係なく、いち視聴者としてめちゃくちゃ好きですね!これ、僕、作品に関わってないんで。
鎌田:ああ、そうなんですね!心の底から言えるってことですね!
椎木:一般人としてめちゃ面白い!と。普通に夜「馬鹿だねー」とか「こんな展開あるか?普通」って突っ込みいれながら家族で見てますね。
鎌田:へー、いい話!
椎木:やっぱりそういう作品が、僕がいなくてもできるようになってることへの喜びもあると思います。自分の中で、面白いものは全部僕が引っ張って作るんだー!みたいな力みがあったと思うんですけど、「耐え子」見て「ああ、僕なしでもこんな面白いもの全然できるんじゃん!」って。
会社の成長を感じながら、いいね!いいね!って見れるのがその作品ですね。
鎌田:いい話だなー!じゃあ、下世話じゃないところで言うと何ですか?
椎木:下世話じゃないところで言うと、僕が大事にしてる考えなんですが「引き寄せの法則」っていう本。だいぶ昔に読んだ本なんですけど。
鎌田:ウイリアム・・・これですか?(その場で検索しました)
椎木:そうですね、はい!僕が大事にしている考え方で。
鎌田:ほおーー
椎木:先ほども申し上げように、僕はソニーと言う看板を失い、ひとりで仕事もお金もないところから、今日に至るわけですが、ソニー時代は、何かすごいことができるに違いない!一番出世で、起業したら色んな人が声かけてくれて、マンガを世界にっていうのも実現する!となって、僕のなかで、なんでも出来るかもしれないっていう万能感があったんですよね。
鎌田:うーーん
椎木:その、万能感を持ってやるっていうのは重要なこととは思いつつ、でもその万能感を持って色々やった時に大きな失敗があって「お前は無能だ!いらねーんだ!」って捨てられて。
鎌田:うんうん
椎木:その時のことが、自分は何が問題だったんだろう?と考えるきっかけになって。実は、万能感をもってやったとしてもひとりでできる事はちっぽけなもので、大きなことを成し遂げるには、色んな人との「ご縁」とか「運」とかがないとダメだよな!と。自分ひとりで何でもできるなんて考えたらすごく傲慢だなと。ちょうどその時手に取ったのが「引き寄せの法則」で。
鎌田:うーーーん
椎木:簡単に言うと、感謝とか、努力を惜しまないことで色んな人のご縁や運をもらったりっていうような。なんていうか、あまり論理的な話じゃないんですけど。
ただ、例えば僕がソニーにいた当時は、何十億、何百億って言う単位でビジネスを考えていたんですが、独立してからは3万円の仕事だったとしても、僕にとってはとてつもなく大切なお仕事、お客様で。全力を尽くして3万円以上の価値を感じてもらえれば「いいね!もう1回使うわ!」とか「友達にも紹介してあげるわ!」って言ってくれる。それって全力を尽くしたからこそで。全力の向こうにいろんなご縁が広がる。
鎌田:うんうん
椎木:それを、もしかして運と呼ぶ人もいるとかもしれないんですけど。そういった我々の姿を見ることによって、感激して人に伝えたいという、今でいうバズが生まれて色んな人に伝えていってくれる、それゆえにお仕事が成立するっていうのを僕、暗黒時代(笑)を経験した事によってわかったんです。
鎌田:(笑)
椎木:それは今の礎になってますし、娘の会社のAMF(APPRECIATION / MODESTY / FULLPOWER)っていうのは、まさにその「感謝・謙虚・全力」っていう僕が常に家庭で言っていることで。引き寄せの法則をまとめるとそういうことかなって僕が勝手に思ってるんですけど。
鎌田:ふーーーん
椎木:彼女がこの会社名にしようと思ってるって言ってくれた時は、家族の重要な絆を確認した瞬間で、今でも憶えてます。
鎌田:うーーーん
椎木:だいぶ前で、本の内容がどうだったかは記憶怪しいですけど…
鎌田:いやいやーぜひ読ませていただきます!ありがとうございましたー!!
_______
以下、鎌田感想です。
今回は、第一回目のゲストである高須光聖さんからのご紹介で椎木さんとお話させて頂きました。変な話ですが、業界はそんなに遠くないけど、これまでお話したことがなく、ご縁からの対談でした。
この対談で一番感じたことは「ご縁」だったり「家族」だったり、逆風の中でも諦めない、必ず成功に向けて進み続ける意思とそれを支えてくれる環境が本当に大切なんだなって思ったわけです。
ここはぼくにもすごく共感出来る部分、またもっと頑張らないとって思う部分があって本当に勉強になりました。
教えて頂いた本もすぐ購入して日々読んでます。(漫画じゃないので進みが悪いですが。笑)
椎木さん、本当にありがとうございました!!!!
それではまた明日。
最後に。
読んで頂きありがとうございます。
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