日常から離れた不思議な感覚になる漫画『違国日記』
僕自身もまだ2巻までしか読めていないのですが、この気持ちをどう表現したら良いのかなって思いながらnoteを書いてます。
最初はぼーっと読んでいましたが、凄くここの部分に共感したんですよね。
朝というのは、ここにいる女の子の名前。
いま呼びかけている人は朝のお母さんの妹、槙尾。
この場は、事故で亡くなった朝の両親のお葬式。
話題は、誰が朝を引き取るのかで持ちきりになり、親族の間でたらい回しにされてしまいそうな雰囲気です。
なんですが、要するに槙尾は姉のことが嫌いだったと。でも15歳の朝がこんな思いをするのは間違っていると言い切る。
そこが非常に僕の考え方ともシンクロしていて好きです、納得します。
ここが起点になって一緒に暮らすようになるわけですが、1巻の最初には3年後、高校3年生になった朝と槙尾の姿が描かれているんです。
なんというか、この何気ないけど満たされている食事風景があることで、悲しい出来事をきっかけに始まった2人暮らしも、これから先に意味をもつと予感させてくれている気がします。
だからなのか、最初に紹介したシーンを読んだときも、不思議と重くなりすぎなかったんですよね。
ストーリーに話を戻すと、葬式でのやり取りに耐えかねて、半ばその場の勢いで、朝と暮らすことを決めた槙尾でしたが、過去の恋愛話からは独特な価値観が見えてきます。
これは朝のことを信頼できる元彼に相談した結果、挨拶がてら様子を見にきてくれたときのページなんですが、
自然と近い距離に立つのに、槙尾は「笠原くん今日何しに来たの?」と尋ねたり、
なんとなく調子が狂うというか、独自に相手を見つめているような、不思議な間合いを感じます。
こんな感じで。
人との距離感がなんというか、独特ですよね。
そんな槙尾について、僕的には意外と性格似てるなってところがあったりします。2巻目で朝が友達と喧嘩して帰ってきた時に、こう言うんです。
このスパッとした性格、ぼくの昨日書いたnoteにも通ずるものがありますね。笑
他にも、これはタイトルにも関連している話ですが、葬式の前日であり、事故の後に2人がはじめて2人きりになったスタバでの出来事。
感情が追いついていない様子の朝に、槙尾は日記を書くことを勧めます。
この日記の書き方も独特というか、何のためにやるのかとか、色々と考えさせられる発言をするんです。
そして、朝は本当に日記を書き始めますが、このときにかける言葉もまた印象的で。
ここが面白いんですよね。
小説家である槙尾の言葉選びには、考えさせらるものが多い。それを受け取る朝の反応を通して、反芻されていくようです。
あとは、遺品整理のために朝の家に帰るシーン。ここも好きです。
比喩が続くかと思えば、こうやって言い切ったり。どことなく不器用な感じがするのに、いつも相手を尊重しようとしているような気がして、槙尾らしいなと。
冒頭にも書いていますが、まだ2巻までしか読めていないので、どうして『違国日記』なのか、ここにはまだ辿りつけてはいないですが、読んでいると不思議な感覚になります。
この感覚が違国ってことなのかもしれないですね。
たまにはこんな感じで、ちょっと日常から離れるような感覚に浸るのもいいんじゃないかなと、そんなことを思わせてくれる漫画ですね。
オススメです。
それではまた明日!
最後に。
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