奥秩父 滝川 豆焼沢

ヤマレコ

https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4562665.html

溯行記録

※後日、写真や動画を追加するかもしれんし しないかも。

出発まで

 _Fujicoiさん, Qserrataさんと俺の三人で中房温泉近くか あと二か所候補の谷中一泊の予定やったけど土曜雨っぽいってことで日曜日帰りでココに。_Fujicoiさんと俺が各1人追加メンバーゲットして計5人に。
 _Fujicoiさん, Qserrataさんはラブラブ前夜泊。残り三人は俺の車で町田で拾って相模原愛川ICから高速で中央道勝沼ICまで。そっからフルーツライン?だかなんだか信号のない、下界の夜景が綺麗なアップダウンの坂が続く道を通り、あ、YUQYさんが高速降りてからコンビニ寄りたいゆうてはったなと思い出し、思い出したことを褒めてもらって気をよくしてから740円の雁坂トンネルを通って_Fujicoiさんから集合場所に指定されてた道の駅 大滝温泉に午前1時半前に着いたが、出会いの丘は携帯圏内やったし道の駅まで行ったからといって、道の駅で_Fujicoiさん, Qserrataさんとは挨拶しただけやったんで、出会いの丘で「ココで待っとくわ」と連絡いれて前夜泊したほうが良かった。往復1時間の出会いの丘~道の駅大滝温泉のドライブはガソリンの無駄遣いでグレタちゃんに また怒られる。ウォシュレットを使えたのは良かったのかも。あと、道の駅なら屋根のあるとこにテント張りやすいのもよかったか?!

出会いの丘→豆焼沢入渓

 ヘルメットが見つからず、車内を再度 調べたりしてる内に、俺以外4人いたはずが、2人へっていた。ヘルメットを探すのを諦めて歩き始めるとQserrataさんとfujicoさんが先の樹林の始まるところで待ってくれてた。
 ヘリポートから ほんの少し下がったところに林道跡?のような場所があり、それを辿ると、すぐに林道跡は終わる。で、ピンテとか踏み跡を探しながらトラバースをし始めた。少し行くと、ルンゼがあり、顕著な踏み跡がなくなり、この辺から俺が先行して高度を少し下げたところでルンゼを渡る。グループの人数が多いし、自身がヘルメットを被ってなかったこともあり、落石には いつも以上に気を使った。
 40~50m高度を下げた後、しばらくトラバースしてると、QserrataさんとかがGPSをチェックしてくれて、「予定ルートより、どうも下のほうを行ってるみたい」とのことで、「沢床に降りちゃってもいいのでは?」というと、CLが「今 降りると、闇下山になる」という。俺的には時間きめてピストンで戻っても全く問題ないんやけど、多分、登山道のあるところまで詰め上がって道で下山する、ということをしたいんやろうな、ということで素直に従うことにした。この時は俺はGPSとかはあまりチェックしてなかったが、どうも、すぐ沢床に降りちゃうと溯行距離が伸びるので、トラバースしたほうが尾根まで詰め上がる時間としては短くなる、と予想しているとのことやった。
 で、「降りてきたところをリバースで戻って踏み跡を探したほうが早いかも」という人もいたが、俺的にはとてもそうは思えなかったので、少し先行して、3~4mほど登り辛いところに襷がけしてた8mm13mでフィックスを張り、あとは、若干ガレっぽいところなど辿って、結局 下から100mほど高度をあげて植林地帯で ようやく顕著な踏み跡に出たのが7:45。
 この踏み跡は あとは崩れることもなく続き、最後のほうは顕著ではなくなったが、最初と比べると随分と楽に下りながらトラバースし、沢床に降り立った。
 この沢床までの登り降り(降り登り降り?)は俺的には楽しかったけど、「雨が降る前に詰め上がりたい」ってゆう方や、「楽に沢床に降りたちたい」という方に対しては 俺が先行してたせいで苦労させて悪かったなと思った。一人で行ってるわけではないので、他の人の指向性嗜好性なども考慮したり、先さき行く前に相談したりする時間が必要になるが、、、まぁこの時はCLに声かけてから先行してたつもりやけど…。この後も色々と考えさせられるシーンがあった。

※記憶が薄れない内に限られた時間で 幾つかの行程をメモっておく。順番は行程通りになってないかも。

・全体的に、一番 後ろに位置している時間が長かった。後日書くかもしれない溯行図用にメモったり、写真を撮ったりしながら歩いてる内に、他の人らは どんどん先に行ってもうてた。

(後日追記するかもしないかも)

豆焼沢入渓→10時

 3つの滝で、先行者がフリーで登ってロープ垂らして、というシーンがあった。rさんに訊くと「ロープ出して」という4m弱の滝があり、そこでは俺も襷掛けしてた8mm13mをボディビレイ的に固定して、fさんにも俺の身体を保持してもらってフィックスで登ってもらったが、二人目のYさんはアセンダーは使わず、「最後なのでビレイしてもらってると思ってましたー」とロープ末端固定してフリーで登ってしまった。意思疎通できてなかったシーン。
 初めて入った谷なので比較できないが、なんとなく水多めな気がしたのと、あと、斜面が崩れてる箇所が多く、また比較的新しいように見えた。

10時過ぎ ロープを出した落差10m弱の滝

 この時も俺は一番うしろから ついていってて、滝の下に皆が居たのが見えた。谷がガクンと左に曲がったところに滝がかかっていて、水流の左岸側が細いルンゼ状。滝の右岸側から水をまともに被りながら皆のところに着いて暫く待つと寒くなってきて合羽を着た。
 俺が着いた頃には既にQ君リード、fさんビレイで段取りが済んでて さぁ登るで、という状況。「間フィックスで最後ビレイでエエの?」と訊くとYesとのことで、あとは皆が登るシーンをアクションカメラで撮ってた。
 最初は残置ハーケンで支点をとり、両足をかなり広げて突っ張ってルンゼ状を登り、右の灌木でシュリンゲ連結して支点をとり、そこからガクンと落ち口めざし岩面トラバースして あとは安定してそうなところに出てた。立ち木までは30mロープが届かず、落ち口付近でハーケンで支点を作ってるような音がしてた。
 ビレイ解除で、次にYさんがアセンダーで登り、登ってる途中でfさんがrさんに次に登る用意を促す。パーティとして登る時間を短縮する目的かなと思った。で、Yさんが二つ目の支点を過ぎたところで、fさんがrさんに登って、と言う。慌てて「ちょー待って」ゆうと「二つ目の支点はフィックスしてるから」とfさんが言う。が、フィックスしてるんかしらんけど、二つ目の支点はクライマーが動く時に引っ張られて動いてたから、その支点より下の人がロープを引くと、その上のクライマーは引っ張られるのは明らかやし、あのトラバース中に下から引っ張られると落ちてまう可能性ありと思い、割り込んで、rさんにはYさんがビレイ解除するまで待ってもらった。
 Yさんは落ち口へのトラバースで「足が無い」てゆってて、行きつ戻りつし、どないすんのかな、何か追加でロープ垂らしたりしたほうがええんかな、と思いつつ下から見てると、Q君よりは だいぶ時間がかかってたが、滑らずトラバース出来てホッとした。rさんは人生初の沢登りてゆってたけど、スルスルと登ってトラバースもアっという間に終わって落ち口に。
 その次が俺で、fさんに「フィックスは外しとくで」と声をかけてから登り始めた。一つ目と二つ目の支点の間のルンゼの真ん中にも残置ハーケンがあった。トラバースはストライドがあればスタンスまで足が届くが、そうでないと結構 外傾しててヌルヌルで厳しそうでYさんは よぉ行ったな、と感心した。
 fさんが時間を気にしてたこともあり、fさんが登り終えるのを待たずに、Q君に「ボチボチいっとくで」と声かけてYさんrさんと川原を歩く。じきに二又に着き、そこで二人を待った。が、一人のこってロープを畳むくらいはしたほうがよかったかも!?

3段くらいの滝

 何段か続く滝の途中、下から高度で20m弱ぐらいやったか、そのくらいの水流上にザックとメットが見えた。あんなところでメットが あんな風に止まることはないので、おそらく黒っぽい服を着てはる人やろうと思った。俺は目視してないが、メンバーの一人は頭が逆さになっていると言っていた。大声でオーイオーイと声をかけたり、十回ほど呼子笛を鳴らしたりしたが反応がなく、また、水線沿いにメット目指して登っていくのは ちょっと無理っぽかったので、20m下流の右岸から大きく巻いた。巻く途中、鹿の糞を数回みたので、獣の踏み跡でもあると思うし、わりと登り易いところやった。
 滝の落ち口の高さくらいのところでYさんが「ココいけんちゃう」ゆうので見に行ってもらったが行けなかったようで、多分 落ち口より20~30mあがってから、倒木のかかるルンゼ状をフリーで降りて沢床に。暑かったので合羽を脱いだりしてる間に皆、先に行ってしもた。
 沢床に降りると、落口は6m下流側にあり、覗いたが、下から見えてたメットやザックは見えなかった。

2022年8月10日am 11:13追記
埼玉新聞ネット記事
・web魚拓
https://megalodon.jp/2022-0810-1111-18/https://www.saitama-np.co.jp:443/news/2022/08/10/02_.html
・元URL
https://www.saitama-np.co.jp/news/2022/08/10/02_.html

トユ状CS4m滝

 上記の滝からスグで小滝をフリーで登り、その後、このトユ状CS滝。俺が着いた時には既にQ君が上で いつもの腕組み体勢で仁王立ちしていて、途中の支点なしでロープが垂らされてた。Yさんが登り始めた。動画を撮った。皆、突っ張りで、足と背中のザックを両側の岩面に押し付けてズリズリ登ってったが、「これ、突っ張り外れて滑り落ちたら水流下に入ってしまい息できひんなぁ」とリスクの高さを感じた。左岸側が登れそうにも見えたが、外傾トラバースが必要なので、「ん~~、まんだめ」で どっちもどっちかと、ロープを使うことにした。その後、rさん、fさんの順で登り、最後、セカンドビレイしてもらって登ったが、ロープの流れが悪く、少し戻って緩めて、rさんにも手伝ってもらってロープをCSの右側にセットしたりしてから登った。ココは出だしが悪かった。見てなかったけどQ君は どんな風に登っとったんかな?

谷が右に折れるところにある、ゴルジュ連瀑帯

 Q君は一人で右岸側の水流際をメインに登り、他4人は左岸側の獣道っぽいところから巻き、6m懸垂下降して右岸側に渡り、最後のワイヤーロープがかかる滝は水流から3m上くらいをトラバってゴルジュを抜けた。
 Q君が選んだルートは、ヌメヌメだったり、岩の上にウっスら土が乗ったりしてるようなところでトラバースを続けられず、木の根っこで懸垂下降したとのこと。Q君が抜けてくるまで20分待った。オタスケ紐を垂らしたほうが良かったかもだが、いい感じの支点に出来る木の有無は不明。
 待ち時間で川原でパンでも食おうかと歩いていくと、fさんが最中で、えらい失礼してしもて すんませんでした。これはrさんの陰謀と思われる。www

?→標高1875m二又

 (後日追記するかもしないかも)
 長いガレが見えてきたので皆に声をかけて水を汲んだ。
 (後日追記するかもしないかも)

標高1875m二又→登山道(トラバース路)

 身体が濡れて寒かったし、水もたっぷり汲んでたので標高1875mの二又は水の流れてない地形図で水線の書かれた右又でトラバース路まで詰め上がりたかったが、他の人は濡れ濡れが好きなようで、小滝の続く左又を登り始めたので仕方なく ついていった。水が冷たいということ以外は苦も無く小滝登りを続け、トラバース路に出る。

登山道歩き

 皆は、ハーネスやスパッツを外したり、モンベルのサワーシューズを地下足袋やアプローチシューズに履き替えたりしてたが、どうせスグに追い抜かれるやろうと思って、俺はそのままの格好で先に歩き始めた。
 警察には早めに通報したほうがエエかなと思い、見晴らしが良いところでスマホの機内モードをoffすると圏内になったので、秩父署に電話して、出会いの丘でスマホでGPSログや写真みながら状況を説明するということにさせてもらった。その後、何度か電話かかってきたが、詳細は出会いの丘で、ということにさせてもらった。
 樺小屋の少し手前で皆が追いつき、その後、しょんべん+パン休憩してると皆は あっという間に見えなくなってた。

樺小屋→出会いの丘

 皆は樺小屋の前で店を広げて何か食べてた。俺は もう飲み食い終わってたので、小屋の中を見学したりした。
 小屋からの歩き始めで尾根に鹿避けフェンスがあったが、すぐになくなった。ピンテ、赤テープ、白い梱包用ロープ、プラッチックの境界杭などを時々みかけたが それだけを頼りには進んでいけない感じ。ritzさんにマメにGPSをチェックしてもらいながら、尾根の歩き易いところを選んで降りてった。2~3回は尻餅ついてかもやけど、フェルト底のままでも"比較的"歩き易い尾根やった。落ち葉は少な目やった。
 出会いの丘に出る手前は、立派な九十九折れのクリアな杣道で、最後は金属製の手すり付き階段を降りて林道跡に出て、そこから2分で出会いの丘P。待っていたパトカーの人が手を振ってきてて、事情聴取を受けて、遺体場所の説明は意識高い系のiPhoneで写真とったりしてたQserrataさんに任せて、着替えをした。

所感

 金曜あたりの予報をみてCLが候補に挙げてくれた谷。名前でググって上位に出てきた沢グルイのブログ投稿を30秒ほど見ただけで あとは何も知らずに入ってたが、なんとなくの印象や予想よりは、滝がたくさんあり楽しめた。あと、自分とは違うリスクテイクをする人たちと同行するのも随分と得るところがあった。なので行って良かった。落石にあわなかったのはラッキーやった。人生二度目のヘルメットなし沢登りをしてしもたが、三度目は無いな。

溯行図

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