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映画『OMG2』

本日8月11日公開の『OMG2』。ファーストデイ・ファーストショーというのに憧れがあったので、朝から劇場へ。流石に平日朝イチなので、客席はあまり埋まっていない。

監督 アミト・ラーイ
出演 パンカジ・トリパティ、アクシャイ・クマール

無印『OMG』はあらすじ程度しか知らなくて、また神様を訴える話かと思ったら、全然違っていて、驚きの切り口だった。

あらすじはというと…


舞台はハリドワールあたりと思しき門前町。敬虔なシヴァ信者の土産物屋店主カンティが主人公。知識不足と同級生のいじめの結果、「恥ずかしい動画」を撮られてしまったカンティの息子ヴィヴェーク。学校でも地域でも指をさされ、居場所を失いかけた一家。カンティは、逃げるのではなく、学校等を「適切な性教育を行わなかった」として訴え、息子の名誉回復をはかる。カンティのもとに、シヴァ神の眷属として遣わされたのがアクシャイ・クマール演じるマハーデーヴ。マハーデーヴの言葉の端々にインスパイアされて、裁判で弁舌を振るうカンティ。判決の行方はいかに。

これまたボリウッド映画で時々見かける「主人公が弁論で相手に打ち勝つ様にカタルシスを得る」タイプの作品。「性教育が」とは言うものの、「インドの!性教育は!遅れている!」と声高に叫ぶわけではなくて、弁論術の一手段として使われた感じ。
シヴァ神の眷属としてのシンボルがアクシャイにいろいろ顕現していてかわいい。毒を飲んで喉が青くなる、頭に三日月が輝く、後ろを牛がついて歩く、小さな両面太鼓持って灰まみれで踊る、などはすべてシヴァ神のモチーフ。しかし、アクシャイ・クマールはどんな役でもそつなくこなしますね。仕事断らないのかな。

1曲、Ho Tayyarをカイラシュ・ケールが歌っていた! ボリウッド曲を歌うことは滅多にないので嬉しい。

全般に、華はないけれど地味な良作、という印象。

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