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マラーティー語

古賀先生編纂の『ヒンディー語-日本語辞典』(以下、古賀辞書)に絶大な信頼を寄せている。古賀辞書に載っていない単語には、ほとんど出くわしたことがない。もし古賀辞書に載っていなければ、それは造語か、スラングか、ヒンディー語ではない他の言語(ウルドゥー語、パンジャービー語、ペルシャ語など)か、のいずれかだと判断できるほどだ。
造語であれば、単語を分解してそれぞれの意味をとればよいし、スラングならば、ネット検索でだいたい探せる。
問題は、他言語の場合だ。ネット検索や、Google翻訳などで、ある程度は探せる。が、ときどきドツボにはまって探し出せないことがある。

いま読んでいる小説の1行めに、「पांचवें माले की खिड़की से」という文章がいきなり出てくる。小説の本当に最初の1行目なので、前後の情報が少ない。「5番目のमालेの窓から…」ということになるのだが、माले → माला で古賀辞書を調べると「花輪、首飾り」等の意味しか載っていないし、第一、女性名詞だから、「花輪」の意味で使ってるなら「माला की खिड़की」になるはずだ。
ネット検索、Google翻訳でも「花輪」の意味しか出てこない。小説なんだから、1行めでつまずいている場合ではない、先々文脈の中で捉えればよい。…のだが、この小説は、ごく日常的な会話の単語が使われているので、全部理解すべし、覚えるべし、使いこなすべし、という気合いで精読しようとしている。

結局、ストーリーの中で、「マンションの5階」ということはわかるし、インド人に「フロア」の意味だ、と教えられた。しかし、なぜ探し出せなかったのかというと、「マラーティー語だよ~。よく出てくるよ〜」と言われた。確かにムンバイが舞台の物語だ。ムンバイ発の映画やドラマで耳馴染みがあるのだろう。
とは言うものの、Google翻訳でもヒンディー語→マラーティー語と英語→マラーティー語を調べたが、「मजला」しか出てこない。
 Googleで『पांचवें माले』を画像検索すると、大量の数珠の写真に混じって火事のニュースの写真が出てきた。建物の5階で起きた火事のニュース記事だ。ところが、記事タイトルは『पांचवें माले』なのに、本文では『पांचवीं मंजिल』と書かれている。どういうことだ。

うむー。今日はここらでお手上げかな。Google画像検索が使えることもある、ということで。

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