全部盛りメソッド
KHSにはクラスが3つあって、それぞれ、100, 200, 300と名前がついている。
そういえば、「募集要項」とか「学校紹介」的なものは何もなくて、過去の事例をブログで見かけたり、経験者に聞いたり、自分が経験して実情をなんとなく知っているだけで、KHS側、またはアーグラー本部がどういうつもりでいるのかは、さっぱり分からない。
そうしてみると、日本の大学の入学式とか卒業式とかの学長挨拶は有意義なものであったな。
2023年現在、こんな様子になっている。
100 ゼロレベル〜半年未満程度の学習経験者
200 100クラス終了者、インド内外の大学や語学学校またはインドで実践的に数年の学習経験者
300 200クラス終了者
全員外国人。各クラス10人未満。かつては各クラスに何十人もいたと聞いているが、コロナ、某国との緊張関係、事務の不手際等々により人数が激減している。
最近になって知ったのだけれど、「グラマー」の授業については、100, 200, 300で同じテキストを使用して、同じ内容を基本的にほぼ同じ速度で履修している。それなんてメソッド。
200, 300クラスでも、学期の最初は「アーで終わる男性名詞」から始めるし、100クラスでもすぐに「代名詞सर्वनाम(関係代名詞詞जोも含む)」に突入する。ゼロレベルで「あ、あー、い、いー」の文字と発音始めた学習者が、一か月半後には、もう「जो लड़की वहाँ खड़ रही है, वह मेरी बहिन है।」的な文章を読み書きすることになっている。すげえな。まぁ常人には無理ゲーですね。
ただ、どうやら、どうせ200, 300クラスでも繰り返すのだから、先々理解を深めれば、それで良いらしい。もし100クラス1年間しか通えないのであれば、死にものぐるいでついて行けばよいし、そこまでやる必要がないのであれば、全体的にうっすら履修できることになる。「積み上げ式」でしっかり理解してから先に進む方法だと、「イーで終わらない女性名詞」くらいで1年が終わってしまうだろうから。
各自が食べられる、消化できる分だけどうぞ、こちらは全部盛りで提供しますから、というスタンス。インドの教育方法がこういう方向性なのか、サンスクリットの教授法を踏襲しているのか、こういう第二言語教授法がメソッドとして存在しているのか。
KHSの思惑がさっぱり分かりませんが、とにかく勉強は自分でやるものだ、ってことですね。
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