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インド留学手続き(渡航前)

2023年8月より、インドはニューデリーにあるヒンディー語学校、ケーンドリーヤ・ヒンディー・サンスターン・デリー校(以下KHS)に留学することにいたしました。

無事、学生ビザが入手できましたので、過去に情報をシェアしてくださった先達への感謝と自分の覚書として、2023年時点の情報をまとめたいと思います。また、私は学生ではなくかなり年季の入った社会人なので、そのあたりも含めて未来の誰かのご参考になれば幸いです。

ヒンディー語学習歴

改めて振り返ってみると、2003年、アジア・アフリカ語学院で「デーヴァナーガリー学習集中3日間コース」(雪下先生)が一番最初に受講したヒンディー語講座だったようです。それからなんと20年…。断続的に仕事帰りに朝日カルチャーセンター(長先生)や拓殖大学公開講座(岡口良子先生)でヒンディー語講座を受講しましたが、初級〜初中級以降の学習はなかなか難しく、有給とって1週間Zabaan School for Languages(デリー)へ行ってみたり、日本在住インド人にプライベートレッスンお願いしたり、趣味でボリウッドソングを訳したり、また岡口先生(朝日カルチャー)の講座を受講したりなどしてきました。
なんとか初中級の一歩先に行きたいな…というのが十年来の希望でした。

留学を決める

KHSの存在は知っていましたが、いかんせん社会人なので、仕事とかお金とか住居とか将来とか、いろいろいろいろ考えると、なかなか手が出せません。
が、年齢重ねると解消できる問題も多いものです。残された人生もさほど長くないので将来の選択肢も狭まってきて、諸々都合がついたので踏み切ることにしました。

手続き時系列

2023年1月 
退職。もっと早く辞めたい理由もあったし、反対にギリギリまで働く選択もあったかな、とも思いますが、ここが妥協点でした。最後の数年は、本当に、擦り切れるほど働いた…。決してブラック企業ではなかったのですが、トラブルやプロジェクトが重なり、残業100〜200時間が続いていました(土日祝含めて8時〜25時で働くと200時間イケるよ)。そんな中でもインド系IT担当者とヒンディー語でコソコソ内緒話をしたり、やっぱりヒンディー語を勉強したいなぁ、と思っていました。

2023年2月 
渡印。短期旅行のついでに、KHSに行ってみました。場所を確認して、事務担当の方がいたので願書の原紙をもらいました。結局スキャンして使用したので、メールでPDFでもらうのでもよかったのかも。ちょうどついでがあったのと、メールで問い合わせたところで、ちゃんと返信来る予感がしなかったので。

2023年4月 
予防接種開始。4〜5月に3回に分けて6種類接種。ワクチン接種に関しては、当時、別途note記事を作成しました。かなり費用もかかるし、悩むところではありましたが、年齢的にいって万一の事態に戦える体力が衰えていると思うので、接種することにしました。後悔があるとすれば、接種したワクチンのメーカーにインドの製薬企業が多かったので、インドの病院で接種すれば安くすんだのでは…? という点。あと、日本でもクリニックによっては多少金額違うようなので、もう少し調べればよかったかな。しかし、インドの病院に即ワクチン在庫があるとも限らないし、これでよかったと思うことにしましょう。
健康診断受診。入学願書に健康診断結果を記載するところがあるので、ワクチン接種と同じクリニックで受診、英文レポート作成依頼。願書の原紙にタイプ打ちする仕様でしたが、日本にはそういう習慣ないので、クリニック側の書式で提出。正直、これも自費で結構高いので、インドの病院でやればよかったのでは…? と軽く後悔。

2023年5月半ば
願書提出。PDFでメール提出が可能なのか確認しなかったのですが、仮にOKでも原紙提出を選んだと思います。メールだと、ネットワーク障害やら、PCやプリンターの故障やら、担当者のうっかりやら、罠が多く潜んでいるので。
Express DHLで原紙を発送。費用はちょっと高い(4000円くらい)けど追跡もできるので。確か3日くらいで到着していた。
内容は、名前とか住所とか基本的なことと、健康診断レポートと推薦状。推薦状は、ググればたくさん雛形出てくるので、「更なる研鑽を積むことで、必ずや日印文化交流のassetとなるでしょう」的な美辞麗句に、かつてプライベートレッスンをしてもらったインド人にサインしてもらった。
原紙に手書きでも可だったけれど、スキャンしてPDF編集して印刷しました。

2023 年6月頭
KHSからAcceptanceレターをPDFでメールで受領。思ったより早かった。6月末まで待って督促する気だったので。

2023年7月頭
渡印。再度の短期旅行のついでに、KHSで授業料の支払いだけを済ませようと思っていました。が、「支払いは学生ビザ発行後で。他の学生もそうしている」と言われ、怯んで支払いを後回しにしてしまいました。これは後述するように本当に後悔。無理やり支払えばよかった。とりあえず授業の開始は8月15日「頃」、決まったら連絡する、と言われました。(8月1日現在、連絡は来ていません。最初から期待していない)
そして、居住予定のアパートを確認。電気が開通してないとかエアコンはおろかパンカーもついてないとか、いろいろ不安な状態ですが、なんとかするしかない、ということを確認。

2023年7月半ば
インド大使館に学生ビザ申請。KHS事務担当者によると、「観光ビザでもいいっちゃいいんだけど、学生ビザ取得を推奨」ということでした。今は1年または5年の観光ビザが発給されるので、理論的には対応可能なのかもしれません。が、この先何があるともしれないので、「滞在目的に応じた正しいビザ」を取得すべく、学生ビザを申請しました。
大使館窓口に提出したのは以下の書類等。
・手数料等1200円
→相変わらずお釣り出ないので、ぴったり用意。
・パスポート
・2インチ×2インチの証明写真
・オンラインで入力、印刷したビザ申請フォーム
・英文銀行残高証明書
→銀行のアプリで簡単に申し込めたが、郵送なので1週間くらいかかる。
・KHSのacceptanceレターのオリジナルとコピー
・渡航チケット控え
→万一に備えて日程変更できるよう、マイルの特典で取得。
・CV(Carrier Vitae)
→履歴書というか、CV。職歴ではなくacademic carrierに重点置いてみた。ググるといろいろ雛形出てくるので、参考にして作成。正直、この手の書類はどこまで厳密である必要があるのかわからないけれど、相手はインド国政府なので、とにかく真摯に作成。
・Self Recommendation Letter
→これは大使館ウェブサイトの必要書類(Types of visa and documents required)にリストされておらず、窓口で要求された。「所属組織のrecommendation letter、なければself recommendation letterを出せ」と言われたため、一度却下、作成して出直すことになりました。KHSに提出したのと同様の美辞麗句と、ついでに「いかなるビジネス活動も行いません」的なことを一応書いてみた。
・授業料の領収書
→これが問題だった…。前述の通り、KHS側は、「先に学生ビザを取得せよ」と言う。大使館は、「先に授業料を支払え」と言う。盾と矛、ファイッ!
この事態を見込んでいたから、7月頭の渡印時に先に支払おうとしたのに…(特に、私は大学生でもないので、授業料を支払うことで少しでも疑義を減らしたかった)。「必ず支払います」と書いた誓約書を提出してみたけれど、ダメだった。他のKHS入学予定者で、銀行送金で授業料支払い済みの方がいて、「ほら、この人も先に支払ってるわよ」と言われ。もう何年もずーっとKHSの自費留学生はビザ取得&渡印後に支払ってるはずなのに…。泣いて縋るとか、大使館知り合いのコネを探そうかとか、いろいろ頭をめぐりましたが、結局のところ、申請受付&ビザ発行されました。
このときの私の対処が正解だったのか、さっぱり分からないのでここでは詳細控えます。

2023年7月下旬
学生ビザが発行されました。水曜に申請して、その週の金曜の午後に電話で「発行されたので取りに来てください」と連絡があり、月曜日に受け取りました。
前週木曜付けで発行、365日有効(といっても4月に学期が終了すると、即帰国を促されるらしい)、TRIPLE entryでした。MULTIPLEじゃないんだ…。年末の一時帰国と海外旅行1回、本帰国、くらいかな。

まとめ

じゅうじゅう覚悟はしていたものの、手続き関連で想定外の事態が発生すると、不安極まりないですね。この先、インドでもたびたびこういう目に遭うんだろうなーと思っています(というかすでに遭いつつある)。ただ、インドの良いところは、交渉可能と言うか、融通がきくというか、日本人としてはびっくりするような方法で急に物事が先に進むこともよくある、と思っています。

次はインドでのFRRO登録が待ち受けています。ファイッ!




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