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映画『GHOOMER』

インドに住めばインド映画見放題! と思っていて、たしかにそうなのだけれど、ヒット作以外は割と上映場所や上映時間が限定的だということが判明。
今だと、『ROCKY AUR RANI KI PREM KAHANI』『GADAR2』『OMG2』はどこでも朝から晩まで上映されているけれど、その他の作品はそうでもない。ラジニ様の『JAILER』は評判は良いようで、しかし上映館は少なく週末は売り切れてるし、平日夜は遅い時間なので行きにくい。

というわけで、INOX Vishal Mallで『Ghoomer』を鑑賞。

監督 R. バルキ
出演 シャバーナー・アーズミー、アビシェーク・バッチャン、サイヤミ・ケール

監督は、『パッドマン』の監督。意外ととバッチャン親子との仕事が多い。

あらすじは…


女子クリケットインド代表に選ばれたアニーナ。とんでもなくトラウマチックないきさつの事故で右手切断を余儀なくされる。
事故の遠因でもある元クリケット選手(現酔っぱらい)、パダムに「片腕じゃ自殺もできないだろう。でもボウラー(クリケットの投手)にはなれるだろ」と煽られ、一念発起する。


かつての一流プレーヤー/アーティストが落ちぶれて廃人同然になるも、挫折しつつある若者を導くことで自らも救済される、というわりとよくあるパターンの物語だけれど、地味な良作。アビシェークには地味に役者を続けてほしい。
シャバーナー・アーズミーが完全なるおばあちゃん役なのが衝撃。そういえば昔のインド映画って、本物の高齢女優ではなくて、若い女優が不自然に髪を白くして老女役をやることが多かったけれども、もうそういう時代でもないらしい。

クリケットの試合のコメンテーターとしてカメオ出演するパパ・バッチャンが興奮すると英語からヒンディー語に切り替わるのがかわいい。

ヒロイン役のサイヤミ・ケールは、クセのない、清潔感と知性を感じる女優さんだった。

相変わらずクリケットの詳細なルールは分からないけれど、なかなか楽しめた。もしかしたら、国体レベルでスポーツに打ち込んだ経験のある方の胸には刺さるのかな…なんて思った。


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