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And then there were no one

ケーンドリーヤ・ヒンディー・サンスターン(以下KHS)には、現在4名(校長含む)の講師がいて、3クラス(レベル100,200,300)× 5コマ、1日15コマのクラスを4人で担当している。意外と講義以外にも(特に校長は)いろいろ仕事があるようで、なかなか忙しくされている。
そこへ来て、健康問題、他校への出張、身内の不幸などが重なり、現在、講義可能な講師は1名。あれ、1日15コマをどうやって一人でこなすのでしょう。

翻ってみると、日本の会社、学校は休む人少なくてすごいな…。何十年も前のことだけれど、私が通った高校は3年間の間、1時間たりとも「自習」がなかった。担当教諭不在時は必ず別授業に振り替えられていた。たった一度だけ、何かの手違いで「先生が来ない。自習か?」ということがあったけれど、責任感に駆られて職員室へ確認に行ったクラス委員長が、数学教諭を引き連れて戻ってきた時の絶望感は今でも忘れられない。アホみたいに数学に厳しい高校だった…。

KHSを通してインド人の「働き方」が薄っすらと垣間見えるのだけれど、分業が甚だしく、その結果、「顧客が不利益を被るのでは」とか「組織のあり方として、それはいかがなものか」みたいなことは、末端の一担当者が気にかけることは微塵もない。マネージメントが考えるべきことで、必要と判断すればトップが担当者にしかるべき業務をアサインする。ビジネスとして当たり前といえば当たり前だけれども。

というわけで、政府系組織であるKHSのトップはインド国政府なので…。まあ、そういうことです。



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