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20241004 箱男

10月の「ひびかオンラインサロン」のテーマは「文学の秋」。
私が選んだのは、安部公房の小説「箱男」でした。
10代の頃に読んだときは摩訶不思議な作品という印象でした。
50代になった今、映画化された作品を観た印象は変わりません。
いや、むしろ映画の方がその不思議さを美しく、そして恐ろしく表現されていたと感じました。
「覗く」ということが主題の作品を、生け花で表現するにはどうしよう・・・?
そんな風に思っていたら、この間採ってきたハスの実をみて「これだ!」と。
ハスの表情はなんか怖いのです。ハスはジーッとこっちをみています。
その感じが箱男に共通する気がして作品にしました。

蓮の実、漂白シダ、
紙箱(h13×w13×d10cm)にラッピング用紙貼り
寸胴花器を足元に使用。

「ひびか」は小さい生け花なので躊躇することなく作品に出来ましたが、もし標準サイズの生け花であると怖くて作品には出来ない気がします。
ひびかの小ささはやはり魅力です。

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