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「好き」を「大好き」と言えない。

高校生の頃、K-POPが大好きでした。

日本では、KARAや少女時代、BIGBANGが流行った時代です。
少し経ってから、EXOが大人気になったかな?
今ではすっかり、ベテラン層になっているグループばかりですね。

当時は、周りの友達の影響もあり、様々なK-POPグループを追っかけていましたが、中でも1番熱心に応援していたグループが「SHINee」という男性5人組。

最近はメンバーの多くが兵役に行っていた為、グループ活動は暫くお休みしていましたが、寿命が短いと言われるK-POP界の中では珍しく、デビュー13年目。
安定した人気を誇る、実力派グループです。

最近はめっきりアイドルの追っかけからは遠のいたけれど、高校生の頃は、ITオンチなりに最新情報を頑張って追いかけていました。

アイドルファンの高校生と言うのは、
「いかに自分がそのグループの情報を知っているか」
「どれだけ自分がそのグループを好きか」を友達にアピールしまくったものです。

「Aというエピソードを知らなければ、〇〇(グループ名)のファンとは言えない」等と、
ファンになる為のよく分からない基準について、真剣に議論する事もありました。

きっとそれぐらい、"大好き"なのでしょう。

でも当時は、物事に対して「大」好きと表現する事に、とても抵抗がありました。

大好きって言っちゃったけど、
本当に強調する程好きだろうかと、
自問自答してしまうのです。

「A」と言う物事が好きだったとして、

「言っても、あの人の方がAの事に詳しいし…」

とか、

「どっちかと言うと、AよりBの方がやる頻度高いしな…」

とか、、、。

本当に大好きかなんて、誰も確認したりはしないのに、これは大好きと呼んで良いレベルなのかと、アレコレ考えてしまう質でした。


そしてその性格が、就活にまで悪影響。
当時は「大好き」だけでなく、
修飾語の正確性にやたらと拘ったものです。

1番
凄く
とても
・・・

2・3番目に好きな事を1番好きだと言ったり、
結構得意な事を凄く得意だと言ったり、
少し嬉しかった事を、とても嬉しかったと言ったり…

面接と言う、人生を左右する重要イベントで、
そんな確実性に欠ける事言えなーい!!!


なんて思った結果、強調はせずに無難に、
「割と好きです」とか、
「結構好きです」
を乱発する事態に(笑)



そして会社に入って3年目、丁度去年の初め頃に、ひょんな会話から、
私が高校生の時好きだったSHINeeを、
同じ部署の先輩も好きだと言う事が判明しました。


先輩「◯◯ちゃん(私)って、SHINee好きって言ってたよね?」 

私「はい、割と好きですよ。」(←お決まりのやつ。)

先輩「私もめっちゃ好きでさ。」

私「え、そうだったんですか!?」

先輩「うん、この3連休でめっちゃハマった!」


え。


えー。


えええ!?!?!?



この3連休!?!?


いや、めっちゃ最近過ぎるやん。



好きになって1週間余りの先輩はSHINeeを
「めっちゃ好き」と表し、
好きになって10年近くになろうとする私は、
「割と好き」と答える。

流石に高校生の時のような、そのグループを知ったばかりでファンだなんておかしい!なんて事は思っていません。笑

ただ、言葉の信憑性って何なんだろう、
好きって言葉は言ったもんがちなんだと、
ちょっと虚しくなったのです。



何ででしょうか?

多分、強調するとプレッシャーがかかるから耐えらんない、というのが理由の1つです。

特に「1番」って言葉を使うと、その人を彩る分野の最初の方に、その話題が出て来る。
と言う事は、その話題に長けてないといけない。
でも、そうする程の自信がない。
かと言って、私の生真面目な性格じゃ、勢いで「1番」なんて使えない。



新しい仕事を探す為、自分が極めたい分野は何なのかと考える旅の途中、
今の私に最も必要なのは、
「私は◯◯な人間です。」と言い切ってみる事。

ある1つの分野を深める勇気を持つ事。


ここ最近の私、文章を書く事が1番得意です。


そして、おやつで一番好きなのはチーズケーキ。
(いや〜、これはやっぱりチョコレートかも。笑)

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