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今回は最初から「男女の違い」について考える

訳あって、いや何の訳もありませんが、とあるオンラインコミュニティにて、私含め4名で、「男女同権」についてお話させて頂きました。
私以外のメンバーは、オーガニックな食生活や、身体の使い方を指導なさっている方、元裁判官で現在は弁護士の方、今は自給自足をしている元家庭科教師の女性。

色々な話が出てきた中で、特に私が気になったのが、「生理休暇」。
私の前職の職場にも、有給休暇を利用した生理休暇があったような気がするが、正確な事、詳しい事が思い出せない。正直に言うと、自分自身が、会社を休まなければならないほどに生理がしんどかった事がないため、あまり気にした事がなかったのだ。
「男女同権」について話す場にいながら、何とも心許ない私。

てな感じで、20代の私があまり把握出来ていないのだから、「生理休暇」が出来たのは、よっぽど最近なのだろうな~

と、思いきや。

実は生理休暇の起源は、1917年にまで遡るのです。

更に驚いた事に、
1965年(昭和40年)にはなんと、生理休暇を取得する女性は、26.2%、つまり、4人に1人が取得していたのです。
それが、1985年には9.2%、2004年に1.6%となり、最新の調査では1%割れとなりました。
この数字を見ただけで、「生理休暇の取得率が低下したのは悪い事だ!」と決めつけるつもりはありませんが、「生理休暇を取ると、ボーナス査定に影響する」「多忙な職場なので、生理できつくても休みづらい」といった事情が、少なからず影響していそうです。

この問題の背景には、男女平等な働き方が推進される中で、「女性が社会で活躍する為には、男性と全く同じ働き方をする事」が求められてきた、という問題があります。

男性も女性も、等しく尊い生き物です。
ですが、男性と女性の、生物学的な身体の構造は、全く違います。

特に生理は、最も身近な例と言えるでしょう。生理は、女性にとって、とても大切な身体の営みです。生理が無ければ、女性は子供を産む事は出来ないのです。
子宮内膜症や不妊症で悩む女性が増えていますが、生理できつくても身体に無理を強いて仕事をし続けたり、安易に薬を飲む事で痛みを抑えたりする事が、女性の身体的機能に悪影響を及ぼしている可能性もあると言えるでしょう。

同じように、男性には男性特有の、身体の構造があります。
ですから、身体の機能が違う男性と女性に、「全く同じように働け」というのは、ちょっと筋違いではないかと、私自身は感じます。

かくいう私も、新卒で入社した際には、「社会で活躍したいのなら、女である事は忘れて、男性のように働かないと。」と考えていました。今思えば、身体的だけでなく精神的にも、私は自分自身に対して、無理強いしていたかもしれません。

現在の私は、「男女の違いを知る事が、男女同権の社会に繋がる」のではないかと、考えています。

「男女は同じだから、男女は平等」なのではなく、

「男女は違う生き物だけれど、男女は平等」なのです。

ジェンダーギャップ指数が153か国中、121位の日本。
男女同権の社会なんて、夢のまた夢の世界のようにも感じます。

それでも、みんなで歩んで行きましょう、男性も女性も、或いはどちらでもない人も、どちらでもある人も。

※今回、生理休暇に関して参考にした記事はコレ。https://www.huffingtonpost.jp/2017/05/25/seiri-_n_16811720.html  

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