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麺類の生産高について

 ある記者の方と、「最近、若い人がうどんを食べる率が多くなっていない?」というやりとりをしました。確かに、高校サッカーの会場でそばとうどんを販売するキッチンカーがでているけど、若者(みため大学生以下)のほとんど、体感9割近くが、うどんを食べているのを見かけました。確かに花丸うどんとか、丸亀製麺とかうどんのチェーンはよく聞くけど、そばのチェーンが伸びてきているとはあまりききません。

 そこでどうなんだろうとおもって、まずは、農水省の食品産業動態調査https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_doutai/doutai_top.html
から、麺類の生産高を調べてみました。麺類の生産でいくと、生めんが6割、即席めんが4割(生産トン数比較)となります。2011年あたりをそこに生産量は増加傾向。特に生めんの生産が増え、これはコロナ下でも伸びています。
 

めん類の生産高推移(縦軸はトン)

その生めんを分解してみると以下の通りとなります(縦軸はトン)。

生めん類の生産高推移(縦軸はトン)

 日本そばとうどんとで比較すると、確かにそばは過去5年横ばいですが、うどんは20万トンから25万トンと25%程増えています。2013年くらいから伸びているのですが、これは業界の雄、丸亀製麺が全県に店舗を出店したのが2011年ということと関係があるのかなと推察しています。丸亀製麵は圧倒的なシェアを収めているようなので(https://gyokai-search.com/4-udon-uriage.html)、その影響はやはり無視できないと思います。

 ただ、最初の問いであるうどんの割合が増えているのではないか?という点については以下の生めんにおけるシェアの推移をみる限り、そこまで顕著な動きはみえないというところです。なのでもし若い人の食べる率がふえていることがあったとしても、全体としてうどんが食べられるようなっているとは言えないようです。

生めん生産高シェア

 一方で、気になる動きは中華めんです。2012年と2021年で比較すると生めんの生産量は46%増となります。この中華めんは生めんなので基本は国内消費と考えます。となると、何がドライブでここまで消費が伸びているのでしょう?うどん業界と違って、チェーン店も複数あり、うどんとはちょっと様相が違うようです。 ここは継続調査するかどうか含めて検討です。


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