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Jimmy Fallonの『Tonight Show』アナ・デ・アルマスちゃんとのトークを訳す

 先日、映画『007 No Time to Die』を観てきました。面白かった。面白かったんですがとにかくボンドガールのアナ・デ・アルマスちゃんがかわいい。で、調べたらTonight Showに出てることがわかったわけです。これは見るっきゃないなと思いました。

Tonight Showとは?

 Tonight Showはなんと1954年から続いているアメリカの深夜番組で、演台の司会者がソファにこしかけているゲストとトークを展開する、あの誰もがどっかで見たことあるような形式のご長寿番組です。全世代、知らない人はいないレベルですね。(※気になって調べたら笑っていいとも!ですら1982年スタート…。)
 Jimmy Fallonは2014年からこの番組の司会者だそうで、前任の司会者がどうだったかは知りませんが感心するほどトークが上手いです。スラングが多くてときどき聴き取るの大変ですが…。でも幸い、いまのYouTubeは字幕を出してくれます。これを利用させていただいて、ぜひ彼とアナちゃんのトークをより多くの人に楽しんでもらえたらな、ということで全文を訳してみました。

日本語について

 日本なら番組で初対面ならタメ口ということは絶対にないと思うんですが、見てもらえば分かるとおり、2人のフレンドリーなトークには敬語は全然しっくりきません。でも司会がさんまさんとかダウンタウン松本さんあたりだったら、ワンチャンこれくらいのテンションで初対面の人とも話すかな…?ということで、ジミーは「ですます調」を混じえた関西弁で訳しております。アナちゃんはジミーとの年齢差的にも完全なタメ口ではない、敬語を織り交ぜた打ち解けた日本語で訳しています。

リンクとスクリプト

それでは、以下がリンクと訳文になります。どうぞ。

https://youtu.be/U325CgfUwqs

J どうもどうもどうも。来てくれてほんま嬉しいです。
A 私もです。わくわくしてます。
J ファンですねん。出てもらうの初めてですね。
A はい。
J いろいろ教えてほしいんやけど、まずは…キューバ出身ということでいいんですか?
A そう。
J 演技はそこで始めたんですか?
A そうです。14歳のときに演劇学校に通い始めて。4年制の映画の学校ですね。で2年生のときに初めて映画に出たんです。オーディションに行って合格して。そしたら先生たち怒っちゃって。もし映画に出るなら…その…(カチッ!)追い出すぞって。
J 演劇学校を?
A そう。だって…
J ちょっと待ってえな。それはある意味ゴールなわけやろ?
A まあ映画に出るなら学校行かないじゃないですか。だから…
J まあ、まあね。
A やったんですけどねまあ。
J そんでええねん!ほんでこそ今なんか、ねえ?大正解や。
(拍手)
A それで留年でした。笑
J うわ。まじか。
A その甲斐はありましたけどね。
J せやなあ。そうかぁ。あと聞いたんですけど、ヒッチハイクで通学してたって?
A はい。…しませんでした?
J いやせえへんよ。危ないわ。せえへんせえへん。
A キューバじゃそんな危なくないですよ。だって普通に早くないですか着くの…
J そらそうや!笑 うん、でもなぁ…
A 多分ジミーさんより目的地に早く着けますよあたし。
J そうやろな。誰も俺のことなんか拾ってくれへん。いや、もしうちらがそろって道端で親指立ててたらあんただけや、乗せてもらえんのは。
A いや、親指立てるのはやらないんです。赤信号で止まってる車のところに行くんですよ。
J じゃ知らん人の車に飛び乗って、なんや、「学校連れてけ」ってやるん?笑
A よくやりました。
J 嘘やん!
A 窓のとこ行って、なんか、「ねーえ?次の赤信号まで行ってくれない?」とか。
J いやー危ないわ。
A いやいや、違うんですよ。みんな慣れてるんで。タダの…相乗りみたいな…。
J えーーーと笑。良い子のみんなは決して真似しないように。まあともかく、そうしてボンド映画にたどり着いたわけやな?キューバで育ったけど…
A (親指を立てる)
J いやちゃうちゃう!ヒッチハイクの話やなくて!ヒッチハイクちゃうがなww キューバ出身やけどー、って話や。
A 「ねーえ?」って?ww
J 「ねーえ?この映画に入れてくんなーい?」ww
A 「ロンドン行くの?」ww
J  「ボンド映画に出してくんない?」「よっしゃ。乗れ!」ゆーて。いやちゃうねん、キューバ出身いうことで起用されたんかなと。どんな経緯なん?
A まあ、それもあって。なんて言うか…
J あなたよかったわあ、あの映画で。いや話かわんねんけど。楽屋でも言うたけど、ほんまに。
A ありがとうございます。
J にっこり笑って。こんなんお世辞で言わないですよ。僕はそんなんしないです。やけど、このシーン。きれいやもんな見てて。なんというか象徴的いうか。
A ありがとうございます。
J めちゃくちゃよかった。素晴らしいです。
A わーありがとうございます。
J どんな役どころなのか教えてもらえますか?どんなエージェントを…。
A はい。パロマという役で。キューバのCIAエージェントなんですけど。ボンドのアシストに来るんですよね。で、仕事にすごいテンション上がっちゃってて。
J そうやね。上がってたね。
A めちゃくちゃハッピーなんですよ。けど、ねえ?やっぱり緊張もしてて。初仕事なんですよ。すごい大仕事の。
J そうやな。こう…もう台詞言えるわ俺。
A ほんとですか。
J こう…「あー、まだ3週間訓練受けただけ」って。
A そうそう。
J ねえ。
A おかしかったのは、ほんとに3週間しかトレーニングの時間なくて。
J笑
Aだからずっとそのこと監督に繰り返し言ってました。そしたらキャリー(フクナガ監督)は「それ言っていいよ」みたいな感じで。
J だってほんまにそうやったんやねんもんな。
A それそのまま(セリフで)言いなって。
J あなたマリリンモンローの映画出てすぐこれ(ボンド映画)やろ。
A そうですね。
J あんな極端な役どころから大変やったでしょねえ。
A はい。いやまあ…そうですねw
J せやんな。
A だってマリリンはトレーニングしなかったから。全然。
J そらそうやな。
A パロマみたいには。つまり…あの、ま反対じゃないですか。マリリンを演じて、すごい楽しかったんですけど。で金曜に撮影終わって、土曜の飛行機乗って、ボンド映画の撮影開始が月曜だったんです。だから…
J うわぁ。
A 現場で最初のシーンで、なんか、囁いちゃって。見てたキャリーが「んー…」
J ちゃうなと。
A 違うよって。
J 「今はこっちの映画やぞ」てな。
A  こっちだった。
J (モンロー風に)「happy birthday…♡」あーちがう、そっちやなくてな。今はこっちやと。
A そんな感じ。
J こっちの映画の話や。で、ダニエルクレイグ。あなた方すごかったね。『ナイブズ・アウト』で一緒、でボンド映画でも一緒やったら変な感じせえへんかった?旅仲間みたいになってるやん。
A 笑
J 行動一緒やし。
A すごい経験でしたね。『ナイブズ・アウト』は特別な映画なんです。楽しかったし、ダニエルと私はいつも一緒だったんです。チームですよね。でもそのときボンドとか、トレーニングとかの話をしてたのはダニエルだけでした。私はそのあと何が起こるかなんて全然分からなかったんで。
J 自分も参加するとは。
A 全然です。4ヶ月後でしたね知らされたのは。
J クレイグもすごい男やんなぁ。あの映画…
A 素敵な偶然でした。
J あの映画は隅から隅まで好きや。自分、全作大ファンやねん。けどこれはねえ、想像以上や。アクション、サスペンス、スパイのスリラー的なやつ、ラブストーリー…
A ユーモア。
J そうユーモアと。感動的やのに、しかもほんまもんのスタントなんですよ。CGとかではなく、いやもちろんCGでもええねんけど。ほんまに人間がどえらいスタントしてはる。「ええー!?」て。あんなバイクのシーンとか見たことないもんな。
A すごい迫力でしたね。
J これぞ映画。もうなんか、うわぁとんでもない映画作らはったなぁって。
A 本当に気に入っていただけて。
J 大好きやで。めっちゃよかった。じゃ皆さんに映画のワンシーンを見ていただきます。『No Time to Die』のアナ・デ・アルマスです。どうぞ。
〜映画クリップ〜
J これや!これのことやねん!まさにこのシーンの話や!あんた最高やで。アナ・デ・アルマスさんでした!

◎読んでいただいてありがとうございました

 noteというものを初めて使ってみました。読んでいただきありがとうございます。いかがだったでしょうか。
 『Tonight Show』についてはもう一回くらい、訳してみたいなと思っている回があります。よろしければお付き合いください。「もっとこうした方がいいんじゃないか」といったご意見あったらぜひお寄せください。英語スクリプトも載せた方がいいとか…(大変だけど…笑)

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