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奈良ホテルという体験

奈良ホテルに初めて泊まった日は2005年の誕生日でした。

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実は、前日にははじめての三輪山登拝をしました。その後奈良までの移動中に当時使っていたデジカメを紛失してしまったようです。どこで落としたか全くわからず、フロントにも届いてないか聞いたり、警察にいったり(誕生日に遺失物届を出す)。

私の誕生日は春日大社の中元万燈籠、燈花会最終日、翌日が東大寺の万灯供養会の日なのです。こんな日なので、部屋代はいつもよりやはりお高めな価格設定です。なので、カメラなくしてへこみまくってる場合ではなく満喫しろよ~と思うんですが、そうはいかなかった。あの時のことを思いだすとやっぱり悲しかったもの。
春日大社の万燈籠の写真とか撮るのを楽しみにしてたんですよね。写真撮るのが好きだったので、撮影が目的のひとつでもあったのです。
当時はスマホもないし、携帯で手軽に撮影するのもいいものが撮れるわけでもなかったから。なのではじめての奈良ホテルだというのに全く楽しめなかったのでした。この時の日記をちょっと見返してみたら

どこでなくしたかわからないからフロントにも聞いてみたりしたのだけれど、凄く気にかけてくれて、フロントを通るたびに「まだこちらには届いてないんですよ」とか声をかけてくれたりしたのがうれしかったです。

とても気にしてくださったなあと思い出しました。そうだった、悲しかったけれど、そうして気遣ってくださったこと、ずっと心に残っています。

奈良ホテルは、そんなちょっと自分の失態の思い出と、宿の人たちの温かさが染みついているホテル。その後、2010年の自分の本での取材も含めて、4回か5回目かな。9月17日に宿泊しました。
とはいっても奈良に引っ越してきてからは初めて。
久々に泊まりました。やっぱりここは奈良の中でも特別な宿。建造物としての価値もそうだけど、この空間に居られること自体がすでに特別な体験。

今回はGOTOでもいまならもなかったころに予約したんですが、結果的にGOTO使えてさらにお得になってしまった。
奈良ホテルの体験、得るには安すぎでした。でも日常にひょこっと、この体験が入り込むだけで心が豊かになりました。
文字通り忙殺されそうな毎日ですが、活力いただきました。

ここは、「奈良ホテル」という体験が出る場所です。泊まっても、泊まる以外でもこの建築物の中に滞在して、サービスを受ける体験そのものが旅の目的のひとつになるところだと思っています。

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今回もまた仕事を持ち込んでおり、館内探索なども全然出来なかったので
また2月頃に泊まりにいきたいぞーと思っております!!何度か記事を書いたりしていますが、今の視線でみた館内紹介はまたその時にでも。

#奈良の好きな宿
#好きな奈良の宿

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