Member's Essay 高橋乱② 「〜ミシンとボクと、時々、ボビン〜」

今から”手芸”の話をします。
長々と。

ごきげんいかがでしょうか。
KAKUTAの新人、高橋乱の綴るエッセイ２回目。

皆さんのエッセイが面白くて、身になって、気になって、布団にくるまって、2020。
自分のエッセイと比べて、枕を濡らし、眠れぬ夜を過ごしています…

嘘です。
よく食べ、よく飲み、よく寝ています。
（たまに二日酔いにもなっています。てへ。）

というわけで、もう一度言います。
今から”手芸”の話をします。

なんで？

アテクシ、目覚めました。

手芸に。

以下、「高橋乱の目覚め〜手芸編〜」になります。

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３年くらい前ですかね。

あれは暑い夏でした。

ボクは頂き物の巾着袋に、財布とケータイを入れ、街を闊歩していました。
この巾着、ちょっとしたお出かけにベストマッチで大層、気に入っておりました。

「こんな使い勝手のいいバッグ、他にねーぞ！！」

と、（心の中で）怒鳴り散らして、肩で風を切っていました。

がしかし、

不満があったのです。

もう一回り大きければ、ペットボトルも入る。
もう一回り大きければ、文庫本も入る。
もう一回り大きければ、タオルも入る。

そう、「もう一回り」足りないのです。

気づけば、押入れから裁縫セットを引っ張り出しました（泣きながら）

構造を調べるべく、お気に入りの巾着をバラしました（泣きながら）

実家からミシンをかっぱらってきました（詫びながら）

滝のような汗をかき、生地屋に走りました（ナイアガラ）

縫いました…そして…上手にできました（我ながら）

そんな折にボクは参加することになったのです。

ねこはしる（2018）

”布”と対峙する時間がなんと多いことでしょう。
手芸の手腕が問われましたよ。

独学で覚えなおしたミシンの使い方、なんとまあ役に立つことでしょう。
なんということでしょう。

そんな折にボクは参加することになりました。

ねこはしる（2019）

”布”と対峙する時間がなんt（以下略。）

…。

ボクはいつしか、バラさんに爵位を授けられました。

『KAKUTAのお針子さん』

そう呼ばれて、気づいたのです。

「あ…オレさ…、ミシンの…コト…好き…かも…///」

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とまぁ。前置きがだいぶ長くなりました。

このおウチ時間。
カクタラボの企画と相まって、手芸のことを想う日々が始まりました。

「縫いてぇ…」
「なんか縫いてぇ…！！」
マスク縫いました。

↑コエーよ…

「足りねぇ…縫い足りねぇ…！！」

「トートバッグ作りてぇ！！！！」

「夏に履くショートパンツ作りてぇ！！！！」

「もう、着る服、全部作りてぇ！！！！！」

「そうだ！！これを機に”お針子道”を極めてやろうじゃないのさ！！！」

「思えば、ちゃんとしたミシンの使い方も知らないし、一から学んだろ！！！

「やったるで！！！」」

これは…

今世紀最高の書物ですねぇ。

無駄に知識（ばかり）を詰め込んで、来たる”ビッグソーイングバン”に備えて、日々を過ごしております。

で。
ウチの（実家から強奪した）ミシン。
2000年代前半の代物らしいのですが、現役バリバリ。頑丈です。

お母さん、ボクはすっかりジャノメ信者です。

でもアレが縫えない。

厚い生地。

厚めの生地と対峙すると、すこぶるパフォーマンスが落ちる、ジャノメちゃん。
力が…力が欲しい…！！！！

さらにアレがない。
他所の現場でアレに触れて、革命が起きましたのです。
アレが欲しい。アレが欲しい。もっと欲しい。もっともっと欲しい。

そう『フットコントローラー』！

「そうだ！！服も作りたいし、ミシンを新調しよう！！！そうしよう！！！！」

…え？

”結局、お前全然手芸してねぇじゃん？”

って言いました？

”マスクしか縫ってねぇじゃん？？”

ふふふ…
その通りです。
ぐうの音も出ませんねぇ…ｸｸｸ

でも、私はここに高らかに宣言致します。

「服を作る」

と。

やってやりますよ！！！

大見得きった今回の記事。
宣言したからには、やり遂げねばならぬのです…！！！ｺﾞｺﾞｺﾞ

…あ！

ちょっと待って下さい。

宅急便が届いたようです。

どうも、いつもご苦労様です。

「フォおおおおおおおおおおお！！！！！！！！！！」

JUKIのミシン、キターーーーーー！！！！！！！！（←ジャノメ信者じゃねーのかよ）

ちょ、ちょ、ちょっと昂っています…はい。
続きはまた後日でいいですか？

高橋乱でした！！

（やったーーーーーー！JUKIミシンだよー！！本物だあぁ……ﾄﾞｷﾄﾞｷ）

（ねぇ…ボビンの話は…？）